リフォーム費用/リフォームコストダウンのコツ

追加費用を防ぐリフォームの打合せポイント(3ページ目)

リフォームは見積り書の金額で終わるとは限りません。追加工事が必要だったり、想定外のことが発生したりと、予算について悩むことも多いもの。今回は、追加費用を防ぐための打ち合わせポイントをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

「今日、明日中に見積り書を提示してもらえますか?」

中断
こんな状態のまま、工事が中断されても不愉快です。万が一追加工事が必要な場合は、業者に速やかに見積りを出してもらいましょう。
リフォーム着工後、業者から「ここをこうした方がいいので、追加工事して良いか?」と提案されることがあります。ひどいケースになると、「ここをこう変更しないと工事が続行できない」などと半分脅しのようなトークで、施主に追加契約を迫る場合があります。

こうなってしまった場合には安易に承諾するのではなく、「それでは至急見積り書を提示してください。可能な限り速やかに、遅くとも今日か明日までに提出してください」と依頼してみましょう。こうすることで口約束による金額トラブルも防げますし、やむを得ず追加工事を発注したとしても、その工事の金額が妥当であるかの判断ができるからです。

良心的な業者であれば、前述の1ページ2ページでご紹介したように、追加費用が生じる可能性があれば事前に提案してくれるので、このようなことはほとんどないと思いますが、このような事例を避けるためにも、見積り書をもらうだけではなく、必ず追加工事が生じる可能性がある部分についても説明してもらうようにしましょう。

「工事が工期内に終わらない場合は、どのように対処してくれますか?」

仮住まい
仮住まいが必要な比較的大規模なリフォームでは、工事遅れが賃料問題につながります。
小規模なリフォームの場合は、工期が1~2日程度延びてしまったとしても、業者と施主が協力することでほとんど解決できますが、仮住まいをして行う大規模リフォームでの工期延長は、借家やアパートの賃料で追加費用が発生します。

このようなことを避けるためにも「工事が工期内に終わらない場合は、どのように対処してくれますか?その分の仮住まい賃料を負担してくれますか?」と聞いておきましょう。

リフォーム業者の都合で工期が延びてしまった場合、業者に対して損害賠償として実費を請求できます。但し、工事契約書で損害賠償金額を規定している場合は、そちらが適用されます。もちろん、このようなことにならないことが一番なのですが、トラブルを未然に避けようとする姿勢を業者に見せることも、実は打ち合わせをする上で非常に重要なのです。

言いづらいことも遠慮なく話し合える信頼関係を

今回はリフォームを検討する施主にとっては、なかなか言いづらい内容であったと思いますが、リフォーム業者と後になって関係をこじらせないために、最初から聞いておくことで「親しき仲にも礼儀あり」といった、適度な緊張感を保ちながら工事を進めることができるのです。

特に重要なこととして、いきなり業者が工事に失敗した場合のことを聞くのではなく、「工事費用について心配なので、あらかじめ相談させておいてください」という姿勢で打ち合わせをすることです。こうすることで、業者もしっかりと説明してくれるようになるでしょうし、良心的な業者を見つける近道にもなるのです。

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