リフォーム費用/リフォーム予算・相場とその読み方

想定外のリフォーム追加出費を防ぐ!ココが分岐点!

リフォームの見積りをもらい、正式に契約もして、工事も順調に進んでいると思った矢先、業者から「追加工事が必要です!」という一言に慌ててしまうケースも少なくありません。このような想定外の追加費用はどのようにしたら防ぐことができるのでしょうか。今回は、予想外の出費を防ぐためのリフォーム計画についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

皆さんがリフォームに対して慎重になることの一つに、追加工事などによって生ずる予算オーバーというものがあります。きちんと業者から事前に見積りをもらい、説明を受けて、納得して契約したはずのリフォーム工事なのに、まるで後出しジャンケンのように追加工事費用を請求されてガッカリした、というケースが少なくありません。

これらの追加費用について、防ぐことはできないのでしょうか。もし防ぐことが難しいのなら、何か対策はないのでしょうか。今回はこういった想定外の出費を防ぐために、打ち合わせの時にチェックしておきたいポイントについてご紹介いたします。

別途工事として扱われやすい工事を知っておく

屋根回り
軒天(屋根の裏側)や雨樋などの屋根回りの部分は、塗装工事の見積りに入っていないこともあります。
リフォームは必要となる工事内容が建物ごとに、そして施主の希望ごとに異なります。そのためリフォーム業者はそれらの内容をわかりやすく「塗装工事」「浴室改修工事」というような工事名称で見積り書に記載しています。

ここで気をつけておきたいことは、「塗装工事」という言葉は、工事業者ごとに意味する部分が若干異なり、例えばA社は「外壁及び屋根の塗装(軒天・雨樋塗装含む)」、B社は「外壁のみ塗装」、C社では「外壁及び屋根塗装(ただし、外壁・屋根以外の部分は含まない)」というように、標準とする内容がまちまちなのです。

そのため、複数業者から相見積りを取った場合に、A社の見積りに記載されていた「塗装工事」には軒天や雨樋の塗装も入っていたから、B社、C社の見積りに含まれていると思い込むのは間違いですし、また普段から付き合いのある1社に見積りを頼んだとしても、毎回同様の見積りをしているとは限らないのです。

同じリフォームのように見えても、現在の建物がどの程度傷んでいるのか、そして施主がどういった部分に関心があるのか、さらに業者がその建物をどのように分析し、提案してくれるかによって見積書に記載される内容は少しずつ違っていますので、見積り書及び見積り内訳書をよく見ながら、直接業者から施工内容について説明を聞いておく必要があるのです。

【見落としやすい別途工事の例】
ベランダの防水
外壁の塗装だけでなく、ベランダの防水についても同時施工が安心です。
・塗装工事における「屋根」「軒天などの屋根回り」「雨樋」の塗装や、ベランダなどの「防水工事」
→ 20万~80万円程度の別途費用
・浴室工事における「給水・給湯管交換」「排水管交換」
→ 5万~30万円程度の別途費用
・キッチン工事における「給水・給湯管交換」「排水管交換」「ガス工事」(ガスなどは地域の指定工事店でないとできない場合もあるため、リフォーム業者の見積りから除かれることも多い)
→ 5万~20万円程度の別途費用
※いずれも一般的な戸建住宅(床面積100m²前後)を想定

次のページでは、別途工事をあらかじめ予算化しておくためのポイントをご紹介します
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