部分的な耐震・断熱工事では効果が薄くなる
住まい全体のバランスを考慮して、耐震・断熱工事を行います。部分的な施工だけでは、効果があまり期待できません。 |
さらに耐震工事においては、住まい全体に耐力壁(建物の水平方向の揺れを支える壁)がバランスよく配置されていることが重要ですし、断熱工事では外部に面する屋根・外壁・床全体に断熱材を充填することが求められます。耐震も断熱も部分的な施工では、効果が小さくなりやすいのですが、かといって一気に住まい全体をリフォームするには費用がかさみます。
いますぐにリフォームする予定がないのなら、慌てて耐震・断熱リフォームを実施するのは考え物です。やむをえず検討する場合でも、「ついでに」とか「どうせやるなら」という業者の言葉に惑わされず、自分の予算をしっかりと把握し、住まい全体の計画と照らし合わせ、一度に全部ができなくても、「○ヵ年計画」という具合に構想を立てて部分的に進めていくようにするのも良い方法です。
補助金・減税からではなく住まいの計画からアプローチ
そこで重要になるのが、住まいのリフォーム計画です。「貯金に余裕があるから耐震」「減税が受けられるから断熱」と安易に考えるのではなく、我が家をこれから後何年維持する必要があるか、家族のライフスタイルはどう変化するか、などを考えながら、住まいの将来像を描きながらリフォーム計画を策定することで、無駄な費用を極力なくすことができるのです。住まいの計画が固まってきて、業者と打ち合わせをする段階になったら、自治体の耐震化補助金などを業者に尋ねてみるとよいでしょう。その業者に補助金を利用しての施工実績があれば、積極的に制度の概要や手続きを教えてくれますし、業者の信頼度も見えてくるのではないでしょうか。
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