断熱リフォームで家の断熱性を上げるアイデアと費用を解説!

断熱リフォームにかかる費用相場

断熱性能の高い住宅は、冷暖房効率がよくて快適さも段違いです。リフォームで断熱性を向上させる方法がありますので、ぜひチェックしておきましょう


我が国の電力事情を背景に、今、省エネに対する意識は大きく変化しています。少しでも光熱費にかかる費用を低減させようと、あの手、この手で節約を考えておられる方もたくさんいることでしょう。

リフォームにおいても最近注目されているのが省エネについてです。住まいの断熱性を向上させ、冷暖房の効きをよくする、あるいは冷暖房の使用頻度が下げるということで、光熱費を下げながら居住性を高めるリフォームとして期待されています。今回はリフォームで断熱性をアップさせるアイデアとその概算費用についてご紹介します。

【目次】
1.断熱リフォームは業者選びが重要!
2.断熱リフォーム、低予算時の優先箇所
3.床の断熱リフォームを割安にする方法
4.壁の断熱は他のリフォーム工事に合わせる
5.天井裏の断熱リフォーム費用は10万円~で可能
6.断熱リフォームで悪質リフォーム業者を見抜く方法
7.断熱・省エネリフォームは減税制度を利用


 

断熱リフォームは断熱材と同じだけ業者選びが重要!

省エネ住宅などが徐々に普及してきて、断熱材というものが理解されるようになってきていますが、立地環境や住宅の材質、窓の大きさなどが異なるため、同じ断熱材を使ったとしても、必ずしも期待通りの効果が得られるとは限らないのが断熱工事の難しいところです。また、住まいの断熱性を効果的に高めるには、部分的な改修よりも、住まい全体の熱の流れを考慮してのリフォーム計画が重要です。

住まいを断熱するには、外気に接する床、壁、天井、屋根、開口部(窓)を断熱効果のあるもの(すなわち「断熱材」)で施工することが必要になりますが、安易な断熱リフォームは新たな結露による建物の劣化をもたらすこともあるので、正しい知識と技術を持った業者に工事を依頼することが、断熱効果を高めることに直結します。
 

10万円程度の断熱リフォームなら「窓」が効果的

内窓リフォーム

手軽に断熱・防音ができる内窓リフォームは、工事の手軽さが人気の秘密です(画像提供:株式会社LIXIL

最も手軽な断熱リフォームとしては、開口部すなわち窓の断熱があります。通常の窓ガラスから、2枚のガラスの間に真空層があるペアガラス(複層ガラス)に変更する方法と、現在のサッシの室内側にもう1つの内窓を設けて、二重サッシにする方法が一般に良く採用されます。

ペアガラスに入れ替えるだけなら、幅1,600mm×高さ2,000mm程度で9万~12万円程度(材工共)。内窓をつけるのであれば7万~10万円程度です。既存の窓を外すことなく、比較的簡単に取り付けができる内窓の設置リフォームは、断熱以外にも防音効果、結露防止効果も期待でき、工事が数時間で済むという手軽さも手伝って、採用事例が増えています。

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床の断熱リフォームはフローリングと一緒に工事した方が割安

床下の断熱材の効果

床下に数センチ程度の断熱材があるだけで、床からの底冷えの程度が違ってきます


底冷えする寒さに対応するためには、床の断熱が効果的。1992年より前の住宅では省エネ基準が低かったこともあり、床下断熱材が入っていない場合も多く、「冬場は素足で床を歩くことができないくらい冷たい」という話もよく聞きます。

床下に断熱材を入れる場合は、既存床を剥がして断熱材を入れる方法と、床下点検口からもぐって断熱材を入れる方法があります。断熱材を入れるだけならば後者の方が当然費用も抑えられますが、住宅の築年数や傷みなどを考慮し、床のリフォームと同時と施工する方が工事がスムーズです。

例えば床下にもぐって断熱材を施工する場合、12畳で7万~10万円程度の費用がかかりますが、フローリング工事(張替え工法)と合わせて断熱材を敷きこむ場合は、12畳で3万~6万円程度の追加費用で済みます。

もちろん単純比較はできませんが、近々リフォームをする予定があるのなら、断熱リフォームも一緒に計画に組み込んでおくのが得策でしょう。

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壁の断熱リフォームも他のリフォーム工事に合わせる

壁の断熱は内装リフォームや模様替えのタイミングがおすすめ

壁の断熱は、内装リフォームや模様替えのタイミングに施工するのがおすすめです


壁に断熱材を入れる場合は、やはり壁を剥がす必要があります。断熱材の材料費はさほど高くないのですが(1m²あたり600~2,000円)、壁の解体、補修、下地張り、仕上げ材の施工というような工事も必要になるため、トータルの工事費用は1m²あたり10,000~15,000円にもなってしまいますから、内装の模様替えや間取り変更、構造材の補修といったリフォーム計画と組み合わせて断熱リフォームする方が良いでしょう。

断熱リフォームを検討する際、どこか1面だけの壁を施工するだけでは断熱効果はさほど期待できません。そこで外壁すべてを断熱機能のあるサイディングなどでリフォームするのも一つの方法です。張り替え工法なら標準的な一戸建て(1F床面積60~100m²)で、180万~300万円程度。断熱性能だけでなく、構造部の傷んでいる部分などもリフレッシュできて、住まいを長持ちさせることもできます。

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天井裏の断熱リフォーム費用は10万円~で可能!

断熱材の無い家

写真のように、断熱材が無い部分がある、断熱材が劣化している、というような場合、夏場は屋根の熱が室内に伝わりやすく、また冬場は暖房で暖められた空気が逃げて行きやすくなっています


屋根から伝わってくる夏の暑さを抑えてあげることは、冷房効率を上げる上で非常に重要です。真夏に天井からの暑さを感じるようなお住まいでは、一度天井裏の点検をしてみることをお勧めします。断熱材がない、あるいは不足していると思われる場合、天井裏に断熱材を敷き込んであげると、真夏の暑さや冬場の寒さが大分違ってくるはずです。

施工は簡単なのですが、断熱材をしっかりと隙間なく敷き込むことが重要。隙間があるとそこから熱が逃げて行ってしまいます。見えにくい部分なので、リフォームの際には施工後の写真を提出してもらうようにしたいものです。

標準的な一戸建て(床面積60~100m²)で、施工費用は10万~35万円程度です。天井裏の補修などがなければ作業はほぼ1日で終わりますが、断熱材の性能によって金額は異なりますので、我が家に必要と思われる仕様をよく確認の上、選ぶようにしましょう。また、ご自身でも施工できる方もいると思いますが、その際には、作業時の熱中症や天井板の踏み抜き、転落などに十分注意する必要があります。
 

断熱リフォームで悪質リフォーム業者を見抜くには?

断熱リフォームは一見「断熱材」を使用すれば、手軽に断熱ができるように思われます。しかし施工方法や商品特性をよく理解していない業者が施工すると、新たな問題を生み出す恐れがあるのです。

しかしここに良心的な業者と悪質な業者を見分けるポイントがあります。例えば外壁を断熱サイディングでリフォームする時、内部結露を防ぐ配慮をしてくれるかどうかです。

断熱効果が高くなることで、建物の内外で温度差が生じ、結露が生じやすくなります。この結露が建物内部に停滞してしまうと、構造部や外壁材などを腐食させてしまうことがあります。こういった事柄について良く理解している業者かどうか、また、工事打ち合わせの段階で、そのようなところも検討しているかどうかで、リフォーム業者の技術レベル、信頼度が判断できるのです。
 

断熱・省エネリフォームは減税制度を利用して賢くお得に!

今回ご紹介したリフォームは、部分的に取り組んでもある程度の断熱性能アップが期待できますが、やはり効果的に省エネ住宅にしていくためには、屋根(天井)、壁、床といった建物の外周全ての断熱性をアップさせる必要があります。

こういった省エネリフォームを支援するために、減税制度が用意されています。ローン型と投資型(自己資金型)の2制度があり、それぞれ適用条件がありますので、省エネリフォームに取り組む前にはこれらの制度についても理解しておきたいものです。

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本当の省エネ住宅は、床・壁・天井の断熱バランス、そして工事業者の技術が伴って初めて成立すると言って良いでしょう。「せっかくリフォームしたのに、あまり住み心地が変わらない」ということがないように、断熱について我が家をさっそくチェックしてみることから始めるようにしましょう。

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