うつ病/冬季うつ病・五月病・気分変調症・その他のうつ状態

「冬季うつ病」にご用心!(2ページ目)

気分の落ち込みやたまらない眠さ、こんな症状が毎年冬になると訪れませんか? そんなあなたは、季節性のうつ病なのかもしれません。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド


冬季うつ病の代表的な症状とは?

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冬は眠くてたまらない。そんなあなたは冬季うつ病かも!?
では、冬季うつ病の症状はどんなものなのでしょう。

・無気力感に襲われる
・睡眠時間が長くなり、眠くてたまらない
・とにかく食べたい(とくに炭水化物)
・体重の増加が著しい


といったものが、代表的な症状です。

実際、冬季うつ病ではない人でも、冬にはいつもよりたっぷり眠りたくなったり、多めに食べたくなったりしますよね。これは、冬という厳しい季節に立ち向かうため、体がいつもより休息を必要としたり、エネルギーを蓄えようとするためです。

しかし、上記4つの症状が明らかに強い場合には、冬季うつ病の可能性もあります。


心身の健康には「もっと光を!」

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人間にも植物同様、光が必要なのです
冬季うつ病の治療法には、「高照度光療法」というものが有効だと考えられています。これは、2,200~3,500ルクスの強い蛍光灯の光を、1日15分~2時間程度浴びる治療法です。これにより、ホルモンの分泌や体温のリズムを整えていくことができます。また、あわせて抗うつ薬の投与も行います。

光を必要とするのは、植物だけではないのです。人間も光をある程度浴びないと、心身の健康に影響します。日頃から昼夜が逆転した生活を送っている人、また、日中もカーテンを閉めて薄暗い中で過ごすことが多いという人も、“光不足”にならないようくれぐれもご用心ください。
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