駐車スペースのトラブルで9万円の出費
リフォーム中の工事車両。できるだけ近隣には迷惑を掛けずに工事を進めたいものです。 |
リフォーム業者との打ち合わせも終わり、いよいよ契約になりました。Bさんには一つ気がかりなことが……。「工事中のトラックなどはどこに駐車するんですか?」
実はBさんのお住まいの周辺の道路は、2台の車がギリギリですれ違える程度の幅しかないのです。大きなトラックで来られてしまったら、ご近所に迷惑を掛けてしまいます。
営業担当者の返事は「軽トラックで来るようにしますし、この近くには駐車場もありますよね?」とのこと。Bさんはこの言葉に「さすが業者さん。慣れているな」と思ったようです。
しかし現実は違いました。工事が始まってみると、確かに大工さんは軽トラックでやってくるのですが、資材の搬入や解体した廃材の撤去には大型トラックでやってきて、長時間道をふさいでしまうのでした。Bさんは話が違うとばかりに、業者にクレームを入れましたが、「資材の搬入や撤去については仕方がない」とあっけなく断られました。
その後Bさんの心配事は的中し、ご近所から苦情が来るようになってしまいました。業者に文句を言っても取り合ってもらえず、いよいよ困ってしまったBさんは近くの駐車場のオーナーにお願いして、車両4台分の駐車スペースを借りることにして(月額2万円×4台=8万円)、そこを使ってもらうように業者に指示しました。また、近隣に菓子折りを持って、お詫びに行くことにもなってしまいました(2,100円×4個=8,400円)。
この後、工事は順調に進んだのですが、業者にこれらの費用ついて負担するように言っても、「当社が頼んだ訳ではない」などと言われ、話し合いはまったくの平行線。Bさんが約9万円を負担することになってしまいました。
【教訓】
・駐車スペースが心配な場合は、業者に書面で「工程表」と「車両駐車計画」について提出してもらいましょう。
・上記のように書類で打ち合わせしておけば、トラブルになったときも毅然とした態度で改善を申し入れできます。
次のページでは、工期が延びてしまって仮住まい費用がかさんでしまったケースについてご紹介します。