最近ではインターネットで住宅設備や建材などが販売されており、施主が自らこれらの資材を購入して、リフォーム業者に取り付けのみを依頼するケースがジワジワと増えてきています。これを「施主支給リフォーム」と言います。

「安くリフォームできる」という印象が強すぎて、新たなリフォームトラブルに発展してしまうケースも急増しています。今回は「施主支給リフォーム」の失敗事例を参考に、ポイントをご紹介します。

Aさんの失敗:発注ミスで追加費用が発生

Aさんはシステムキッチンのリフォームを検討していました。早速インターネットの施主支給サイトでいろいろ金額をチェックしていたところ、非常にリーズナブルでAさんのイメージに近いI型のシステムキッチン(約26万円)が見つかりました。

Aさんはパソコンの画面に表示されているその商品を発注し、近所の工事業者に施工のみ(約14万円)をお願いすることにしました。そして、施工業者のアドバイスの通り、既存のキッチンを取り外して、床や壁の補修工事などが終わった頃に新しいシステムキッチンが届くように手配をしました。

品番の「R」と「L」を勘違い!

キッチン
システムキッチンの右仕様・左仕様を間違えると、間取り変更の問題が生じます。(画像提供:株式会社INAX)
いよいよ工事が始まり、古いキッチンが取り外されました。床や壁の補修も順調に行われていたのですが、ここで問題が発生しました。Aさんが注文したシステムキッチンの品番に入力ミスがあったらしく、サイズはあっていたのですが、コンロとシンクの位置が逆だったのです。

I型キッチンでは、コンロが壁側になるよう計画するのが普通ですが、Aさんはこの左右を示す品番(R・L)の入力を間違えたようなのです。仕方なく、一旦リフォームを中断し、旧キッチンを元に戻した上で、システムキッチンを購入したお店に問い合わせ、商品の交換ができるかを確認することになりました。

今回は比較的ユーザーから引き合いのある設備品だったことが幸いし、返品送料・交換手数料(約5万円)を別途支払うことで商品を交換してもらうことができたのですが、新しい商品が届くまでの期間リフォームは中断し、また一度取り外したキッチンを再度取り付けるなどの手間が余計に発生したため、当初の見積り金額よりも約6万円ほど高い施工費(約20万円)を請求されてしまいました。

発注品番や図面で業者と確認するのが大原則

今回のAさんの失敗事例では、当初予算よりも約11万円アップとなった上、精神的にもかなりつらい結果だったようです。当初から工事業者に材料ごと見積ってもらえばもっと安く、そして気軽にリフォームできたはずでした。

このようなケースを防ぐためにも、発注する商品については施工してくれる業者にもチェックをしてもらい、施主支給で手配ミスがあった場合などのフォローについても相談しておくと良いでしょう。また、商品知識に自信が無い場合は無理に施主支給するのではなく、若干の費用が上乗せされますが、工事業者に材料ごと発注することも検討しておきましょう。

次のページでは、施主支給サイトの金額を工事業者に無理強いしてトラブルになったケースをご紹介します。