草食系男子に代表される現代男性。SEXレスやEDはもはや社会現象になっています
最近の相談の中で多いのは「セックスレスとED」「精子の質が悪い・精子の数が少ない」「夫はどうすれば協力してくれるのか?」といったもの。今回は男性妊娠力を高める方法をご紹介します。
生活の中に理由は存在している
「草食系男子」という言葉が一般化している現代、セックスレスやEDは社会現象にまでなっています。妊娠を希望されるご夫婦でもその傾向が徐々に多くなってきている印象を受けます。私はその理由を下記のように考えております。
- 仕事上のストレス・抑圧的な環境
- 食生活の乱れ(ファーストフード・コンビニ弁当・安い居酒屋の多用)
- 睡眠時間の乱れ
- 運動不足による血行不良
- カラダに悪いものの多量摂取(タバコ・酒・清涼飲料水)
よく勉強会でお話をするのですが、サラリーマンの1日を思い浮かべて下さい。
ありがちなのが、朝起きて、慌ててパンや前の晩の残り物を食べ、通勤電車に乗り、職場に向かう。職場ではお昼ご飯の時間も短く、近くのコンビニで買ったお弁当やファーストフードのセットを食べる。お昼に仕事をするも、脂肪分や食品添加物が多く含まれるものを食べたので、処理のために肝臓がフル回転。よって血液が肝臓に集まり、脳血流は低下し、急に眠気が襲ってくる。(そんな経験ありませんか?) 仕事はしなければならないので喫煙やフリスク・メントスのような刺激の強いお菓子、コーヒーで集中力をだましだまし維持する。途中、様々な仕事の依頼や要望でストレスも増えてくる。
夕方になると、仕事の関係者や同僚と一緒に居酒屋へ。不景気でお小遣いが少ないので安い居酒屋でつまみと共に発泡酒や焼酎を飲む。そして終電までに帰宅。そのまま、お風呂に入って寝てしまうい……。
ご相談を聞いていると、こんな時間の過ごし方を週に2~3回している夫を持つ方が多いようです。これを聞いているだけでSEXレスになり、精子の質が悪くなるのが分かりますよね。上記の理由にすべて当てはまっています。
フランス人から学ぶセックスレス対策
以前、記事の中で日本人の一年間のSEX回数は46回、フランス人のSEX回数は120回という内容を書いた事があります。その時にフランス人の方々にインタビューをしたことがあります。なぜ日本人とフランス人とこうも数が違うのか?そのままを質問しました。
そこで彼らは笑いながらも色々と教えてくれました。それが下記の内容です。
- フランス人は夜、仕事が終わったらすぐに家に帰る人が多い
- お酒は妻と楽しむもの
- 社交場はパーティやホームパーティになる
- 女性のいるお店にはあまり行かない。妻といる時間が大事
- お酒はワインがメインである
- 十分な休み(休息)を取る事が大事
私は話を聞いていて夫婦との関係、仕事との付き合い方が文化的に違うなと感じましたが、豊かになってきている日本がフランスに学ぶべき点は多いなと思いました。特に夫婦関係に関しては参考になることが多いように思います。
年間SEX回数が平均120回のフランス。日本との違いは?
それからもう一つ気になったのはワインですね。フレンチパラドックスという言葉を聞かれた方も多いと思います。それはバターや生クリームを多用するメタボになりそうなフランス料理を食べても、心血管系の疾患が少ないのは赤ワインのしわざという事です。
どうやら赤ワインの中に含まれているポリフェノールはカラダの抗酸化力を増して、いい影響を与えているようです。
フランスは出生率も先進国の中でも高く2.0(日本は1.37)です。
精子や卵子は活性酸素の影響を受けやすいと言われています。フランス人のように毎日、少しずつの赤ワインを飲む事はそれらの影響から防御している可能性があり、多少なりとも良い影響を与えているのではないかと考えられます。(ワインでも飲み過ぎはカラダに悪影響を与えますのでご注意を)
精子の数や質を改善するには?
ワインには様々な効果が隠されているようです。
まずは自分の生活を見直し、改善できることは少しずつでもいいので変えていく事、これが大事だと思います。
「健康なカラダから健康な精子が作りだされる」
この一言に尽きます。
よって
- 食生活を見直す(きちんとした食生活への是正・和食メインの食事)
- 運動を生活の中に取り入れる(出来る範囲で少しずつ増やす、大きな筋肉を鍛える)
- 安い居酒屋・ファーストフード・コンビニ食・インスタント食は出来るだけ減らす
- 飲み会は1次会で帰るという意識改革
- 良い睡眠を確保する
- タバコは減らすか止める
- 上記の事を3ヶ月以上続ける(精子は作りだされて射精されるまで70日程度かかるため)
まとめ
実を言うと日本人の精力は私達の父親の時代までとても強かったのです。祖父の時代までさかのぼると子供が5~6人の家は当たり前でした。それだけ男性も女性も妊娠力が強かったのです。その時代と現在とを比較すると何が違うのか?
晩婚化、非婚化が影響しているのは言うまでもありませんが、夫婦の妊娠力低下の理由は「生活習慣と食生活」だと言えます。カラダの遺伝子はほとんど変わりありませんので、これらが影響している可能性が非常に高いと言えます。
これらは自分の意思とちょっとした工夫で改善する事が出来ることです。妊娠を希望されるならクリニックで検査治療を受けることと同時に自分のカラダと生活を見直すことが重要です。
ちなみに男性は70歳でも性衝動がある事が分かっています。30代、40代でHがしたくてムラムラしない、なんだかそういうことが億劫であるという気持ちが生まれていたらそれはある種の病気の前兆かもしれません。健康なカラダならそういうことはありませんから。