女性不妊と男性不妊…その数は同じ

ノートパソコンを膝上で使うと男性不妊の原因になるそうです。
不妊治療は女性がどうしてもクローズアップされてしまう事が多いのですが、その比率は女性も男性もほぼ同じと言われています。しかし、大きく違うのは女性が不妊治療のためにクリニックへ行く比率と男性がクリニックに行く率が違うということです。

これは男性不妊を専門とする泌尿器科が少ないこということ、不妊治療の主体は産婦人科(不妊専門クリニック)なので男性が心理的に行きにくいことが原因していると考えられます。

しかし最近では産婦人科でも泌尿器科でも、簡単な問診と精液検査でかなりの事がわかるようになってきました。そこで今回は、クリニックに行った時にどのような事を聞かれるのか、どのような検査を行うのかをまとめてみました。

■ 問診で聞かれること
問診とは、患者さんに病歴や現在の症状等を問い尋ねて、障害の原因を確定し、治療方法を選択する為の検査法のひとつです。

診察をする時にその患者さんがどのようなバックボーンを持ち、どのような体や心の状態であるかを調べるためにまず問診表に記入してもらいます。問診表の例は下記の通りです。

  • 天神つじクリニック問診表

    これらの問診から不妊の原因を探していきます。それでは問診でどんな事を調べていくのか、以下で解説しましょう。

    性生活状況・勃起・射精についての問診

    気功
    男性生殖器の図です。
    自然妊娠のために必要な性生活がきちんと行われているのか、男性の正常な反応として勃起や射精がなされているのかを聞きます。

    性生活も出来るだけ妊娠するために適しているタイミングの知識を持って行っているのかどうか。また、精子を弱らせる要因(潤滑剤などの使用)がないかを調べます。

    勃起に関して問題があれば、国際勃起機能スコアにて確認をし、その程度の確認と治療のための情報を収集します。

    それから陰茎への過度の刺激によるマスターベーションが増えており、それが原因である膣内射精障害についてもきちんと問診していきます。

    既往歴についての問診

    問診表では既往歴に力を入れています。というのも既往歴から原因が特定されることも多いからです。

    1)男性不妊に関連する手術の既往
    下記の手術を行った方は手術によって男性不妊になった可能性が高いと考えられます。よって、問診の時に聞かれる内容となっています。

    鼠径ヘルニア根治術・精索や陰嚢内手術・膀胱尿道の手術・脳下垂体の手術・リンパ郭清術(癌の治療)

    2)男性不妊と関連する疾患の既往
    下記の疾患の既往があるとそれが原因で男性不妊になっている可能性が高いと考えられます。よって問診で聞かれる内容になっています。

    停留精巣(精巣が陰嚢内に降りてこない)・外傷・精巣捻転症・耳下腺炎性精巣炎・前立腺炎・脊髄損傷・慢性呼吸器疾患・糖尿病・性感染症・長期の発熱など

    次のページでも、さらに問診の内容と目的についてご紹介します。