アイメイクが目のトラブル要因に
20~30歳代の女性たちに眼ヂカラ・アイメイク。テレビや雑誌を飾るタレントやモデルもこれらのメイクが基本で、囲みメイク、まつ毛エクステンションは大人気です。
確かに、目をより大きく見せたり、くっきり見せることで、魅力的で印象的な顔になりやすいもの。でもちょっと心配なのは、あまりに眼球ギリギリのアイメイクが眼に与える弊害はないかという点です。今回は特にコンタクトレンズ・ユーザーのアイメイク・トラブルをとりあげます。
アイメイク・トラブルになりやすい人とは?
あなたは、以下の項目に当てはまりませんか? 当てはまるものが多いほど、目のトラブルが発生する確率が高いかもしれません。- アイメイクは欠かせない
- メイクをしてからレンズをつける
- メイクを落としてからレンズを外す
- 目の充血がとれない
- レンズのこすり洗いをしていない
- レンズの使用期限、使用法を守っていない
- レンズケースに保存液を入れっぱ
アイメイクに関係する目のトラブル要因とは?
基本のケアを守っていないことに加え、目のキワへのメイクにより、化粧成分が目の中にはいりやすいことが要因です。- (基本)適切なコンタクトレンズのケアができていない
- 目の中に化粧成分が入る可能性が高い
- 化粧成分を含む汚れがレンズに付着していると、眼の合併症を起こしやすい
アイメイクによる目のトラブル症例とは?
普段のメイクのなかで、思わぬトラブルが発生することがあります。またまつ毛エクステンションの接着剤などがトラブルを引き起こすことがあります- まつ毛エクステンション……上まぶたの裏側に結膜炎ができた
- アイシャドーやアイライン……アイメイクの途中、ペンで黒目(角膜)に傷をつけてしまった
- アイライン……下まぶた縁のアイライナーで、コンタクトレンズが汚染された
- マスカラ……コンタクトレンズにマスカラが付着した
コンタクトレンズによる目の合併症の例とは?
- 巨大乳頭結膜炎……上まぶたの裏側にぶつぶつができる
- 角膜潰瘍……角膜のうえの傷から細菌やカビが入り感染する
- 角膜真菌症……連続装用により、カビが角膜に感染
- アカントアメーバ角膜炎……レンズを水道水で洗浄した
トラブル予防するアイメイク前後の習慣とは?
アイメイクの化粧成分でコンタクトレンズを汚さないちょっとした工夫を習慣づけましょう。- メイクや髪をセットする前に、コンタクトレンズをいれる
- メイク落としをする前に、コンタクトレンズをはずす
- 入浴する前に、コンタクトレンズをはずす
アイメイク時の注意点とは?
- できるだけ、目の縁の粘膜にはメイクしない(インナーラインは危険。これはドライアイにも影響することが懸念されている)
- できるだけ、目のなかにアイシャドー、アイライナー、マスカラなどがはいらないようにする
- アイラインのペンやペンシル先端や、マスカラ先端が眼球にふれないようにする。
- まつ毛エクステンションの装着後、目の充血や痛みが続くなら、エクステをはずすように考える
このように、コンタクトレンズ・ユーザーに限らず、眼ヂカラ・アイメイク、囲みメイク、まつ毛エクステンションは、目のトラブルリスクがあることを念頭におきましょう。また、目の充血や痛みが続くときは、何らかの合併症が疑われますので、早めに眼科医に相談してください。
(記事協力:ボシュロム・ジャパン)