予防接種・ワクチン/ワクチン・予防接種の種類・時期

予防接種スケジュール・対象者(年齢別)・料金(2ページ目)

予防接種はBCGなどの予防接種法で義務付けられている「定期接種」と、インフルエンザなどの希望者だけが受けられる「任意接種」のものがあります。定期接種のスケジュールと対象者について、まとめました。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド


現在行われている定期接種

現在行われている定期接種は、ジフテリア、百日せき、破傷風の三種混合(DPT)、ジフテリア、破傷風の2種混合(DT)、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎、BCG。予防接種を受ける時期を忘れてないよう、それぞれの接種時期を知っておきましょう。

生後6か月未満で接種するワクチン

■BCG(結核に対するワクチン):生ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報
が1回なされる。

参考:BCGの接種時期・効果・副反応

生後3カ月~接種可能なワクチン

■ポリオ(小児まひに対するワクチン):生ワクチン・経口接種
集団接種で、住所によって接種日が決まる。春と秋の2回行われる。生後90カ月(7歳6カ月)までに2回接種。

参考:ポリオワクチンの接種、種類、副作用

■ジフテリア、百日咳、破傷風の三種混合(DPT):不活化ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村から案内、広報がなされる。1期と2期で分け、1期は集中的に接種し抗体を作ること、2期は抗体を維持することが目的。特に、1期は1年以内と1年後に分けて2回行う。

1期初回は生後90カ月(7歳6カ月)に3回接種。間隔は3週間~8週間。1期追加は期初回終了後、6か月以上あけてから行う。

参考:三種混合ワクチンの接種、間隔、副作用

■日本脳炎ワクチン:不活化ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報がなされる。1期と2期に分け、1期は集中的に接種し抗体を作ること、2期は抗体を維持することが目的。

1期初回は生後90カ月(7歳6カ月)までに2回接種 間隔は3週間~8週間。1期追加は1期初回終了後、おおむね1年後に行う。

参考:日本脳炎ワクチンの接種、間隔、副作用

生後12カ月(1歳)~生後24カ月(2歳)に接種するワクチン

■麻しん、風しん、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン):生ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報がなされる。1期として1回。

参考:MRワクチン(麻疹・風疹)の接種・時期・副作用

5歳以上7歳未満で、小学校入学するまでにするワクチン

■麻しん、風しん、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン):生ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報がなされる。2期として1回。

参考:MRワクチン(麻疹・風疹)の接種・時期・副作用

9歳以上13歳未満で接種するワクチン

■日本脳炎ワクチン:不活化ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報がなされる。2期として1回。

参考:日本脳炎ワクチンの接種、間隔、副作用

11歳以上13歳未満で接種するワクチン

■ジフテリア、破傷風の2種混合(DT)ワクチン
個別医療機関で予約可能。保健所や保健センター、市町村からの案内、広報がなされる。2期として1回。3種でなく、2種になっている理由は以下の2つ。
  • この時期は百日咳にかかっても軽く済むこと
  • 注射部位が腫れやすいということ
学童や大人は百日咳にかかっても軽く済みますが、人に感染させる懸念があります。そのため欧米では百日咳の量を減らしたジフテリア、百日咳、破傷風の三種混合(DPT)をしています。日本でも2種でなく3種が今後望まれます。


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