夏は睡眠時間が短くなる
熱帯夜を乗り切る方法は? 快適に眠るための熱帯夜対策がここにあります
快眠には寝室の環境が重要
睡眠の目的のひとつは、脳を冷ますこと。コンピュータと同じく、脳にもクールダウンが必要だ。睡眠中は体温を下げて、脳の機能を守ろうとしている。ところが、熱帯夜で寝室の気温が下がらないと、体温も高いままでグッスリ眠ることができない。寝床につく30分前からエアコンをかけて、室温を26度、湿度を50~60%にしておこう。眠りはじめの3時間は深く眠りやすいので、3時間で切れるようにタイマーをかけておくとエコだ。扇風機も上手に使いたいもの。風が身体に直接当たると、その部分だけが冷えてしまい、かえって疲労感が増すことになる。身体の上空の空気をかき混ぜる感覚で、部屋の空気に流れを作ると、汗の蒸発が促されて体温が下がりグッスリ眠りやすい。
昔から夏の快眠対策として、籐で編んだ枕や陶器製の枕など、頭を涼しくするグッズが使われてきた。氷枕や保冷剤を利用してみたり、お金があれば「ウォーターベッドの枕版」というものを買ってみたりするのはどうだろうか。
夏には裸で眠る人も増えるが、薄いナイトウェアを1枚着たほうが眠りやすくなる。吸湿性や放散性の良い生地は、身体から素早く汗を吸い取って蒸発させてくれるので、結局は体温が下がって涼しく眠ることができるのだ。また最近では、涼感素材を織り込んだシーツも売られているので、試してみる価値はあるだろう。