食と健康/伝統食・粗食・素食

雑穀の楽しみ方が広がる 料理キット『coku*mi』(2ページ目)

栄養価の高い雑穀はごはんに混ぜて食べるという人が多いようですが、それだけで満足していませんか? 個性豊かな雑穀は、知れば知るほど料理のレパトリーを広げてくれます。雑穀の楽しみ方を広げる料理キットをご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

すべてお膳立てしないからこそ知恵がつく

25種類と豊富なレシピカードが揃っています。

ホームページでは、雑穀を活用したレシピが豊富に揃っています

私も「豆腐と雑穀のハンバーグ」「三種のきびの和風トマトソース」「鶏肉とキュウリのラビゴットソース」などのキットを使ってみました。

キットの内容は、レトルト食品のようにあたためればOKというように、すべてお膳立てされているというわけではありません。例えばハンバーグなどは、必要な分量の雑穀はブレンド、計量されていますが、家庭に常備されているような調味料や生鮮品も必要です。また麩をつぶす・雑穀を茹でるというプロセスもあります。

こうしたプロセスがあるからこそ、雑穀をどう扱うかが習得でき、また取り合わせの相性や調理を工夫するようになるわけで、ここにいたるまでの導線がきめ細かく配慮されていると思いました。

ピッツアにも雑穀

ホームページで紹介されている、アマランス入りのもちもちしたピッツァ

料理キットのパッケージ裏面は、切り取れるレシピカードになっています。また雑穀の調理法に慣れた人には単品ごとの雑穀も12種類販売されています。ホームページでは、雑穀の個性を活かしたレシピが多数紹介され、お料理のレパートリーも広がり、とても参考になります。

購入者からは、栄養価が高いのでごはんに混ぜて食べていたけれど、「雑穀」をメインディッシュに使うという発想に驚いたり、おいしくいのでもっとレシピを知りたい、などという声も多いそうです。

生産者と消費者の繋ぎ手に

「coku*mi」シリーズのほとんどが国産。信頼できる生産者を厳選しています。

「coku*mi」シリーズのほとんどが国産。信頼できる生産者を厳選しています。

日本では、米と比べて雑穀の栽培は、手間がかかるわりに利益も少なく、国産雑穀の作り手が多くないのが現状です。また食業界では、雑穀に関わらず「消費者が買いやすい価格」が優先され、作り手の労働が報われていない状況も多く見られます。

岡常商事では、「雑穀料理」を啓蒙したいという思いと同時に、生産者の利益の正当性も含めて商品が設計されていること、そして「不作の際には欠品させてでも、納得のいかない商品はお客様に売らない」というスタンスが、生産者たちに共感され信頼関係ができているとか。「coku*mi」の雑穀はホワイトソルガムとキヌア以外は、基本的に国産であり、トレーサビリティがきちんと管理されています。

近年は、「安全・安心」に対する消費者の目線は厳しくなっており、産地の情報はもちろん、誰がどのような思いで作っているのかという情報をサイトで発信し、またお客様からの反応を生産者様にフィードバックすることで、生産者のモチベーション向上にもつながっているそうです。こうした信頼関係の上に成り立つ「安心感」もおいしさの一つだと思います。

「coku*mi」
雑穀レシピ(coku*mi)

■関連リンク
古くて新しい栄養食品 雑穀(食と健康)

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます