食と健康/魅力の食材・成分(肉・魚介・野菜・フルーツなど)

NZ産キウイフルーツが安全でおいしいわけ(4ページ目)

今からニュージーランド産のキウイフルーツが出回る時期。ニュージーランドで産地を訪問し、日本に届くまでのプロセスを見てきましたのでレポートします。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

何重にも行われる品質検査

パックハウスでは、害虫検査や品質検査が行われ、箱詰めされます。

パックハウスでは、害虫検査や品質検査が行われ、箱詰めされます。

果樹園から運び込まれたキウイフルーツは、パックハウスで病害虫検査や傷はないかなどの厳しい品質検査を受けて、品種や重量、サイズごとに箱詰めされます。私は、Apataというパックハウスを見学しました。

パックハウスの中では、商品としてキウイフルーツを検査するだけでなく、内部で検査内容についてもをチェックされます。例えば、箱詰めされたものを抜き打ちでチェックし、規格外のものが基準値以上に入ったパレットがあれば(果樹園ごと箱詰めされたケース全て)は、一から検査のやり直しが命じられます。

ちなみにニュージーランドの人は、大きさの違いや形のよしあし等にはこだわりがないので、日本では規格外品になるものでも食べて問題ないものは、ニュージーランド向けとして販売されます。

バーコードで、生産履歴が確認できます。

バーコードを基に、生産履歴が確認できます。

こうして厳しい検査を受けたキウイフルーツの箱には、バーコード番号のシールが貼られます。このバーコードを基に商品の生産履歴を管理し、どの果樹園でどのように栽培されたのかという情報を知ることができます。

さらに輸出されるキウイフルーツは、港で船に積み込まれる前に、ニュージーランド政府の検査を受け、合格したキウイフルーツには、植物検疫証明書が発行されて輸出が認められます。

船内では、果肉温度0℃になるように温度管理された保冷船で日本に向けて出航します。グリーンキウイは、2週間ほど追熟させることで食べ頃になりますが、日本まではちょうど船で2週間かかり、船の中でおいしくなってきます。

日本に到着すると、病害虫の検査や残留農薬などの食品衛生検査などの検査が行われます。そして、港の保冷庫では、キウイフルーツの状態や国内での流通経路に合わせて、追熟加工が行われます。数日間で食べられるように、食べ頃に調整したキウイフルーツが店頭に並びます。

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