食と健康/食と健康の基礎知識

第7の栄養素 ファイトケミカルって何?(3ページ目)

近年生活習慣病やアンチエイジングなどに注目されるファイトケミカル。ポリフェノールやリコピン、カテキンなど・・・、種類がたくさんあるので、わかりやすく分類してみました。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

ファイトケミカルの上手なとり方

こうしたファイトケミカルが、生活習慣病予防に役立つということで、野菜や果物を積極的に食べようと意識するのは良いのですが、慢性的な病気でクスリを常用している人は注意が必要です。野菜や果物に含まれているビタミンやミネラルがクスリに反応をしたり、吸収を妨げたり、過剰反応になることもあります。

・加熱調理した方が効果を発揮するものも
ビタミンCなどは、加熱すると栄養が損なわれてしまいますが、ファイトケミカルの抗酸化作用は、加熱による損失がないと言われています。火を通すことで、細胞の構造が崩れ、抗酸化物質が効率よく出て、作用を発揮します。

ですが、もちろん加熱すればビタミンCなどは減るのですから、生で食べるメニュー、加熱して食べるメニューなど、いろいろな調理法を組み合わせて食べればよいといえます。

・さまざまな食品からとりましょう。
食べ物には、1つの成分だけが含まれてるいるのではなく、さまざまな成分が入っていてお互いに助け合ったり、効果を高めたり、絡み合った関係をなしています。サプリメントなどで単一の成分をとるよりも、様々な食品からとりたいものです。

・生活習慣の見直しも
ファイトケミカルをたくさんとっても、活性酸素にさらされる生活が続いていては、なかなか効果も発揮できません。夜更かしや喫煙などの生活習慣を改めたり、毎日の食事を見直すことも大切です。

例えば化学合成食品添加物がたっぷり入った加工品やスナック菓子ばかりを食べている食事では、活性酸素が増えるばかりです。すべてではなくとも、野菜のたっぷり入った具沢山のお味噌汁だけは手作りするなど、できることから実践しましょう。

■参考/
「長生きしたければファイトケミカルを摂リなさい」(帝京大学薬学部教授 山崎 正利著 河出書房新社 その他

■関連リンク
傷ものなすはポリフェノール2倍 (食と健康)

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