一番人気はやはり京王線府中駅周辺、
府中本町駅と2駅利用できるエリアに人気
府中のシンボルともいえる大國魂神社のけやき並木。この並木沿いといえば希少性が高いのは当然
足回り、生活の利便性などから、当然といっても良いでしょう、市内で一番人気は府中駅を最寄りとする地域。中でも一番人気は大國魂神社、けやき並木などに隣接する、市内でも歴史あるエリアです。2010年にはけやき並木に面する場所に新築マンションが分譲されましたが、即日完売を記録したほどの人気ぶり。販売した不動産会社のリリースによると販売価格は3900万円から7900万円、専有面積43.61平米の1LDKでも4000万円近くとなっており、最多価格帯は4980万円の2LDK。利便性に加えて、ステイタスもある立地だけに良いお値段です。
駅の西側、大國魂神社と京王線の間に広がる宮西町。マンションが多い
同じ中心部ではもうひとつ、府中駅と南武線・武蔵野線の府中本町と3線2駅が使えるエリアも人気。けやき並木を挟んで西側にある宮西町という地域で、歴史のある場所ながら、市内でもマンションが集中する場所です。このエリアで中古マンションを探すとすると、予算は70平米で3000万円~4000万円程度。比較的新しいマンションが多いので、全体としてさほど安くはありません。
府中駅徒歩圏ではマンションだけでなく、かなり戸数の多い一戸建て建設現場もみかけた
また、前出の槇ヶ垰さんによると、2010年以降府中駅徒歩10分圏内では新築マンションの供給が増えそうとのこと。建築予定の看板をチェックしただけでもすでに5棟はあるというのです。その理由はすばり相続。「府中にはまとまった土地を持つ地主さんが多く、相続が発生すると、1件の相続でマンションが1棟、2棟建つような土地が市場に出ることになります」。府中駅周辺で探している人は今後しばらくは動向に注目しておきましょう。
府中本町駅に続く本町商店街。残念ながらそれほど店舗数はない
さて、府中駅から歩いて10分ちょっと、府中本町駅は南武線、武蔵野線の2線が使える駅で、東京競馬場にも近く、開催日には当駅から競馬場への通路を利用する人も少なくありません。駅北東側にはイトーヨーカドー(2010年8月閉店。建替えが予定されていたそうですが、その後遺跡が発見され、現在、発掘調査中。今後については遺跡の状況、保護の必要性その他から判断されることになりそうです)があり、その裏手、府中街道を渡ると大國魂神社。駅から府中街道までの間には小さな商店街があります。
府中本町の線路沿いにある矢崎町防災公園。手前にあるのは住宅の中にある並木道。この周辺には遊歩道も含め、巨木が多かった
駅が高台にあるため、駅西側に向かっては急な坂になっており、坂の下はほんの少し商店がある以外は住宅街。100~200戸程度の規模のマンションに一戸建て、都営住宅などがある、静かなエリアです。線路沿いには防災公園、並木のある遊歩道なども整備されており、市中心部から少し離れただけとは思えない静かな場所です。マンションは築20年以上から築数年以内の築浅まで様々あり、価格は築年次第。3000万円~というところでしょう。
続いてご紹介するのは
京王線、南武線2線が利用できる分倍河原駅、南武線新駅の西府です。