介護/介護の心構え・無理をしない介護

新しい介護スタイル「日中独居」(2ページ目)

仕事をしながら在宅介護をされている方が取る「日中独居」という介護スタイル。介護現場に出て行くと「日中独居」ですごされている方が少なくありません。その実態の工夫について解説いたします。

執筆者:西川 敦子

携帯電話
仕事の合間に携帯電話で様子を確認

よりよい「日中独居」を目指す工夫

ただ、「日中独居」であっても、できる工夫はいくつもあります。まずは、連絡ノートを作成すること。大学ノートを一つ置いておき、介護サービスで訪問した方々に状況を書いていただくのです。また、サービス事業者への要望があればそのノートに書いておきます。これによって、それぞれの情報共有ができ、それぞれのコミュニケーションを促すことができます。

また、WEBカメラの活用も上げられます。「親を監視しているようで気が引ける」という意見もありますが、実際に利用されている方の声を聞くとかなり重宝しているようです。今では、かなり性能がよいものが安価に手に入るようになりました。映像が会社のパソコンや携帯電話で簡単にチェックできるようになっております。転倒事故など万が一の際に迅速な対応をすることができます。

また、「日中独居」に理解のある介護事業者を探し出すことも大切です。通常、介護サービスを提供させていただく際、ご家族から情報を収集して指示をいただきながら、サービスを行っていくことがほとんどです。「日中独居」の場合は、これができないためノートなどの活用でしっかり情報を収集して、訪問してから本人の様子をしっかり観察して臨機応変に対応していくことが求められます。このような対応をしてくれる事業者との連携が「日中独居」には必要不可欠です。
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