議題3 キーパーソンには誰がなる?
介護をスムーズに進めるために、キーパソンを決めておきましょう。この場合、キーパーソンとは、「何もかもやる人」ではありません。あくまで「仕切る人」のこと。家族の役割分担や意見をまとめたり、役所や施設、リフォーム会社とやりとりをおこなったりします。
たいていの場合、一家の主婦がこの役を引き受けることになりがちですが、必ずしも主婦の仕事とは限りません。夫やほかの家族のほうが適任であれば、その人に任せましょう。このとき、健康状態や仕事の繁忙度、ほかに抱えている問題がないかどうか、などを考慮するようにします。
議題4 役割分担を決めよう
自宅で介護するか、施設にお任せするか決めたら、それぞれの役割分担を決めましょう。たとえば自宅でケアするなら、入浴は夫、夜のおむつ交換は娘、食事作りと日中の排泄ケアは妻・・・といった具合に、それぞれの仕事をあらかじめ設定しておきます。施設介護するなら、週に2回は夫が顔を出すとか、妻が洗濯物や差し入れを担当する、など具体的にシミュレーションするとよいでしょう。
議題5 会社の制度を調べておこう
会社の制度を調べてみてください。介護休業はどれくらいとることができるのか、その間、給与の支給はあるのかどうか。また、それは通常の給与の何パーセントなのか。介護休業は、法律により3ヶ月間、取得することが可能ですが、企業によって、これを上回る期間が取得可能なケースもあります。また、その間の給与が支給されない場合でも、介護休業給付を受給することができます。万が一の場合に備え、家族間で確認しておきましょう。
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議題6 家族以外で頼れるのは?
同居する家族以外で、頼りになりそうな親戚や兄弟がいれば、早めに声をかけておくことも必要です。また、近所で親しくしている人にも相談するとよいかもしれません。身近に介護経験者がいれば、積極的に話を聞き、「困ったときはいろいろ教えてね」とお願いしておくのも手。いざというとき、頼りになる人は誰なのか、家族で話し合ってみてください。
事前に心積もりをしておけば安心です。今度の週末、さっそく家族会議を開いてみてはいかがでしょうか。