排泄臭という悪夢
「以前は使い終わった紙おむつを一つ一つ丁寧に袋に詰めて、臭いがもれないようにガレージのポリバケツに捨てていました」。
東京都に住むIさん(57歳)は、使用済みおむつの処理に、ほとほと困り果てていたといいます。どんなに気をつけたところで、可燃ごみの回収は週に2回。おむつは山のように溜まり、漏れてくる排泄臭は防ぎようもありません。ガレージにはつねにむっとした空気がこもるように。ポリバケツの蓋を開ける瞬間は、思わず気の遠くなるような悪臭に耐えねばなりませんでした。
誰もが持て余す、使用済みオムツの臭い。在宅介護のストレスをいやがうえにも増す、頭の痛い問題です。
昨年6月、長瀬産業が発売した「おむつぽい」はそんな悩みに着眼した商品。おむつを入れたパック袋の口をパック器が完全密閉し、排泄臭をシャットしてくれるそう。さらに容量を約半分にまで圧縮。「臭いうえにかさばる」、実に厄介な使用済みおむつが、その名のとおり気軽に「ぽい」と捨てられるゴミに変身するというのですから、これは便利と言わざるを得ません。
はてさて、その効果は果たしてどれほどのものなのでしょうか?同社ヘルスケア事業部の大坪寛明さん、販売担当の日本マート東京営業所・岡田貞彦介護用品事業部長のご協力を得て、実際に検証させて頂きました。