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医療費高騰の本当の原因は高齢化ではない!?(2ページ目)

最近、医療に関する簡単な疑問を解決するシリーズ。「医療費高騰の原因は高齢化ではない!?」についてお送りします。

山田 恵子

執筆者:山田 恵子

医師 / 女性の健康ガイド

65歳以上の一人当たり医療費は65歳以下の一人当たり医療費の何倍?やっぱり高齢化が原因?

国民医療費の伸びグラフ…13兆円は一体どこに?
国民医療費の伸びグラフ…13兆円は一体どこに?

国民一人当たりの医療費をみると、65歳未満は15万9200円、65歳以上は65万5700円(年齢階級別国民医療費 平成17年度)で、大体4倍から5倍ですね。…とすると、やっぱり高齢化が原因?

では、ちょっとここで、簡単な計算をして見ましょう。

今から約30年前のこと、65歳以上の人口は1割、国民医療費は16兆円(1985年)でした。そして、急速な高齢化が進み、2005年には65歳以上人口は2割に達し、国民医療費は約2倍の33兆円になりました。一人当たり医療費は、65歳以下:65歳以上=1:4~5 ですので、まあ、多めに見積もって仮に5倍と仮定してみましょう。

単純計算すると、30年前の医療費は(0.1×5)+(0.9×1)=1.4ですよね。同じ計算で、今の医療費は(0.2×5)+(0.8×1)=1.8になります。1.8÷1.4=1.3 つまり、30年前に比べて医療費が1.3倍くらい、20兆円くらいならば、医療費の高騰は高齢化が一番の原因と言うことができますよね(右上表緑の部分)。でも今は33兆円。…とすると、その差の13兆円(右上表黄色の部分)は一体何が原因? 

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