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Aソ連型インフルエンザウイルスが大流行!

Aソ連型インフルエンザが流行し始めています。これまではほぼロシアからの漁船が寄港する北海道で見られたもの。本州には免疫を持っている人が非常に少ないので、今年は大流行する可能性があります。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

東京では脅威? Aソ連型インフルエンザウイルスとは

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石油が値上がりするとAソ連型インフルエンザが流行する?
Aソ連型インフルエンザが流行し始めています。Aソ連型インフルザウイルスは、これまでは、ロシアからの漁船が寄港する北海道の港町などで流行すると考えられていました。

ところが今年は関東地方でもこのウイルスが確認されているのです。本州には免疫を持っている人が非常に少ないので、今年は大流行する可能性があります。

ウイルス関東上陸は石油高のせい?

ロシアは世界でも屈指の埋蔵量を誇る産油国です。昨今の石油高で膨らんだオイルマネーを背景に、漁船以外の船や飛行機で、観光だけでなく商用でも、多くの人が日本を訪れるようになっています。

関東近郊では船の出入りが多い神奈川県、成田空港を持つ千葉県で患者数が増しています。一方、空港、港から遠い群馬県では患者の発生はわずかです。風が吹くと桶屋が儲かるならぬ、石油価格が上がるとAソ連型インフルエンザウイルスが流行するのです。

Aソ連型インフルエンザウイルスが大流行?

インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型があります。一度インフルエンザウイルスに罹ると、一定期間は強い免疫力を維持出来ます。

日本のインフルエンザウイルスの流行は1月のA型、2月のB型とされてきました。A型はA香港型が多く、Aソ連型の流行は過去にあまりありません。ですからこれまでにインフルエンザウイルスに罹ったことがあっても、それはA香港型やB型だった可能性が高いのです。多くの人が免疫力を持っていない可能性が高いAソ連型インフルエンザウイルスは、小児、学童だけでなくて、成人の間でも大流行する可能性が高いインフルエンザだといえます。

>>次ページでは、予防についてご説明しましょう>>
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