医療費は国際比較で考えることが多い
他の国と比較するとどうなの? |
日本の医療費は前頁でお話ししたとおりGDP比大体8%くらい。
OECD(経済協力開発機構)加盟国28カ国の平均が大体8.77%くらいですので日本はこれをかなり下回っていることになります。
先進7カ国、G7と呼ばれる国の中で、これを下回っているのは日本とイギリスのみ。しかし、イギリスはサッチャー政権下の改革で医療費が切り詰められた結果、医療費がGDP比で日本と同様に低い数値を示すことになり、診療待ち時間や手術待ち時間(なんとがんの手術が一年先なんて例も…)、また医療関係者の国外流出といった問題が増大し、ブレア政権となった1997年、「医療費水準1.5倍計画」を打ち出し、かなり医療費を増やしてきています。
ちなみにアメリカの医療費のGDP比は15%以上、日本の約2倍です。
以上の統計データから見ると、やはり日本の医療費は非常に安いと言わざるを得なさそうですね。