そもそもアデノウイルスとは?
1953年にRowe先生がヒトのアデノイド(のどのリンパ組織)を培養しているときに発見しました。アデノイドから発見されたことから、「アデノウイルス」と命名されています。ヒトからヒトへの感染は、飛沫感染(唾液などを介してうつる)と接触感染(密接に近くに居るとうつる)です。アデノウイルス感染症
扁桃にこのように白いものが付きます |
冬の乳幼児の風邪の1つ。のどの赤みと腫れ、首のリンパ節の腫れが特徴
■滲出性扁桃炎(しんしゅつせいへんとうえん)
のどの奥にある扁桃に、白い滲出物がつく。のどの痛みが強い。
■咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)
(「プール熱」記事をご参照ください。)
■上気道炎(じょうきどうえん:かぜ)
のどの痛み、咳、声枯れ、倦怠感、悪寒、発熱が特徴
■肺炎
発熱、咳、時に胸部痛、注意が必要な病気
■流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん:はやり目)
眼球結膜充血、目のかゆみ、時に痛み。感染力が強く、眼脂を介してうつるので、めやにが付いた衣服、寝具は要注意。あごのリンパ節が腫れる
■出血性膀胱炎(しゅっけつせいぼうこうえん)
幼児と学童にみられる。血尿と頻尿が特徴
アデノウイルス感染症は、自然に治癒します。
但し、発症している時に肺炎などの合併症を防ぐことが重要です。
アトピーのある時には
- 水分が十分に摂れていれば、シャワーで汗を流す
- シャワーが無理な場合は、こまめに着替えたり、濡れタオルで体を拭いて皮膚を清潔にする
- 十分な睡眠でストレスを減らす。(風邪薬には眠くなる成分がよく含まれています)
- 肌にいいビタミンの補充
- 結膜炎のあるときは、点眼薬を使用する(アトピーの合併症として、目をこすると、白内障、網膜はく離が心配です) など
何よりも予防が重要です
人ごみを避け、十分に手洗いとうがいをしましょう。体調がよくないときには、アデノウイルスが感染しやすくなるので、普段から体調管理が重要です。これは、インフルエンザの時の対処法と似ていますね。基本的に、ウイルスに対する対応は同じなのです。
潜伏期間:ウイルスなどの病原体が体に侵入して、病気として発症するまでの期間。例えば、水痘の子と遊んで、水痘が体に出てくるまでに2-3週間かかります。この2-3週間が潜伏期間である。
アトピーと病気シリーズ
【第1回】アトピーとインフルエンザ
【第2回】アトピーと嘔吐下痢
【第3回】アトピーと水虫
【第4回】プール熱・はやり目の原因は?
<参考リンク先>
要注意!プール熱、大流行の兆し(All About 子供の健康)
教えてドクター!Q&A vol.14 夏の風邪 プール熱(All About 子供の健康)
プール熱の感染が拡大中(All About 目の健康)
子どもがなりやすい結膜炎(All About 目の健康)