アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の予防法・治療法

アトピーのためのマイドクターをみつける 「アトピー外来」って何?

「アトピー外来」と呼ばれている外来名が、病院内でみかけるようになりました。どんなドクターが診察しているのか、自分の目を養ってマイドクターをみつけましょう。

執筆者:中村 曜子


アトピー外来って?

「アトピー外来」という外来名をご存じでしょうか?
最近こういった外来名をオープンしている病院が目立つようになりました。文字どおり、アトピーかもしれない患者の検査診察をする外来受付なのです。そこにはアトピーに対する専門知識をもったドクターがいるのが普通です。


専門のドクターに診察してもらってる?

先だって、関西のある地方の病院を舞台に、専門知識のないドクターによって、「ある治療法」(水治療法であるとのこと)を施し、効果が上がらなかったので、かなり注目を浴び報道の的とされました。
よく話を聞けば、本当は精神科専門だった病院が、ある時から「アトピー外来」を設置したところ、患者が急増したそうです。以前の専門科目が精神科専門病院だったことは、こちらに勤務していたナースによって情報がもたらされました。

みなさんは皮膚科に通院していますか?
専門知識のあるドクターのいる病院に通院していますか?
「アトピー外来」と聞けば、「アトピー」を診察してくれる専門医がいる外来であると誰もが思うのです。そしてそこを頼って、アトピーにかかったと思われる患者は、アトピーかどうかの検査、診察をして、投薬などの処方、治療をしてもらいに来院します。
ここで問題があります。そこは「アトピー外来」なのですが、アトピーに知識のあるドクターがいるのでしょうか?
きちんとしたところでは、正式に専門知識のあるドクターが常駐しています。でも、中には専門以外のドクターがいて、診察していることもあるのです。その際に、専門ではないけれど知識があって診察を行っていることもあります。
わからない場合は、初診の際に窓口でたずねてみるとよいでしょう。何ら問題ないところは、どういったドクターが診察してくれるのか教えてくれるはずです。診察中にも疑問が生じたらドクターにたずねてみてください。不安にならずに、見て聞いて、患者として自分で判断してくださいね。


☆アトピー外来で診察を受ける際のチェックポイント☆

1,どの診療科目のドクターが診察しますか?
→皮膚科、あるいはアレルギー、アトピーに知識があるドクターがいるのが普通です。

2,初診の際に、問診をしてくれますか?
→アトピーの発症の場合、複雑な原因があるので、細かい問診が必要となります。

3,その病院、クリニック内は清潔ですか?
みてもらうドクター、ナースは常に消毒していますか?
→一番基本的なことではあるのですが、アトピーになって皮膚も抵抗力がなくなり、多種な細菌がついてしまいます。気をつけたいです。

4,身体のいろんな部分がアトピーである可能性がありますが、必ずどのような部分でも、実際に診察してくれますか?
→その際に恥ずかしがらずに、洋服を脱いで見てもらってくださいね。診察しないとはじまりません。

5,診察の度、薬が増加していませんか?
→経過を見てくれるドクターは良いのですが、症状が少々変化して、すぐに薬を増やしていくのは考え物です。しっかりと症状を時間で追って見てもらうようにしましょうね。

6,長期的に治療していく場合、治療方針を出す、あるいは話をしてくれますか?
→長期になる治療は方針が必要です。原因がはっきりとしないアトピーなので、方針は打ち出してもらうようにした方がいいですね。長期になる場合、金銭的なことも気になるものです。

7,診療、治療、薬剤などに関して質問しても、答えが返ってきますか?
→これは基本中の基本で、返事が生返事だったり、あまり説明がないのはよくないですね。患者側の不安も生み出します。

次は「アトピー外来」が設置される理由、マイドクターをみつける、です。
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