アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎の症状・原因・検査法

【特別企画】アトピーと税金(2ページ目)

確定申告の季節です。アトピー治療のための医療費も、ある程度を超えると医療費控除があるのをご存知ですか? 今回は、アトピーやアレルギー患者の方は知らないと損をしてしまう、税金についてご説明します。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

アトピーでの医療費対象は?

医療費控除で確定申告すれば、税金が戻ってきます
アトピーの場合、医薬品以外は医療費控除として認めてもらえないことが多いのが現状です。入浴剤、アトピー用石鹸など、日用品に近い物は控除対象になりません。一方、市販の風邪薬は医療費控除の対象になります。このように、病院などでもらう薬以外でも医療費控除の対象になります。そのため、レシートや領収書を残しておきましょう。以下の一覧をご覧下さい。○は控除できるもの、×は控除できないものです。
  • アトピーの治療のための自然食や食材の費用→×
  • 牛乳アレルギー児用の特殊ミルクの費用→×
  • ダニアレルギーのための特殊シーツやベッド→×
  • アトピー用の石鹸・洗剤→×
  • 化粧水・スキンケアの市販の保湿薬→×
  • 医薬品として市販されている軟膏・クリーム→○
  • 医療機関の指示による入院時のガーゼ、脱脂綿の購入費用→○
  • 入院案内に記載された治療上必要な水枕、吸いのみ等の購入費用→○

つまり、予防的なものや日用品に近いシーツやオムツなどは、医療費控除としてはなかなか認めてもらえないのです。入院に関係し、治療上必要なものは医療費控除の対象になる可能性があります。医療費控除の対象になるかどうかは、最寄の税務署や税理士に確認してください。


豆知識
所得税:国税。10種類に分かれる。配当所得、利子所得、事業所得、不動産所得、給与所得、譲渡所得、退職所得、一時所得、山林所得、雑所得。




<参考リンク先>
医療費控除の対象となる医療費(タックスアンサー)

平成18年税制改正、その中身(個人事業主・経営者の節税対策)

会社員や主婦が確定申告で得するポイント(実践できる資産管理術」)
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