2、皮膚のバリア障害
バリア機能は、細菌の侵入を防いでくれたり、水分の喪失を防ぐものです。皮膚の細胞と細胞の間は、角質細胞間脂質によって成り立っているわけですが、それをつくっているのが「セラミド」といわれているもので、半分以上を占めているといわれています。アトピー患者は、このセラミドが減少気味との臨床結果がでています。そして、これは水分保持率の低下、バリア障害にもつながってきます。
最近、たいしてアレルギー体質でない人が、アトピーになっているケースが多くなってきたことから、研究も進み、バリアの異常が考えられるようになりました。汗をかいたり、乾燥、紫外線、香料などからくる刺激によって、細菌を寄せ付けやすくなっていて、ときにはアトピー発症の中心的な役割をしていることもあります。
水分保持率をよくして、一定の基準を保つことは大切なことです。
このバリア障害があると、アトピー以外の皮膚炎を招いてしまうことになり、新たな薬剤を外用または内服していかなくてはならなくなったり、スキンケアだけでは対応できなくなることもあります。
最後に
ここで説明していることはアトピーの原因全てではありませんが、今の生活から少しでも除けることがあれば、除いてみてください。ただし、ストレスをためなくてはできないことでしたら、肌のためにもますますよくありませんので、まずは3分の1程からはじめてみて、しばらく肌の状態をみてくださいね。
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