アレルギー/アレルギーの原因・アレルゲン・遺伝・環境

生理や妊娠で喘息が悪化することはあるの?

今回は、喘息と女性特有の問題を考えてみたいと思います。喘息に対して、生理や妊娠はどのような影響があるのでしょうか?

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

今回は女性ならではの身体の変化と喘息の関係について、ご説明しましょう。

女性特有の月経喘息

女性には、生理の周期があります。平均は28日です。
月経喘息」という言葉をご存じでしょうか? 月経(生理)周期に関連して起こる喘息のことです。

月経(生理)の3~4日前に喘息発作が起こることが多く、月経前喘息と呼んでいます。生理のある女性喘息患者の30%~40%に見られるという報告があります。症状は通常の喘息発作と同じです。

  • 咳・痰・喘鳴(ぜんめい)
  • 多呼吸(たこきゅう)
  • 陥没呼吸(かんぼつこきゅう)
  • 起坐呼吸(きざこきゅう)
  • チアノーゼ

などがあります

詳細は、『アトピーと喘息の関係』をご参照ください。

月経喘息の原因は?

様々な原因が言われています。
  • 生理前に体の水分が増加し、気管支もむくんで気管支が狭くなる
  • 女性ホルモンの影響
  • 生理前のストレス

  • など

治療は、喘息の治療と同じです。アトピーと喘息の関係喘息を治すには、どうする?にあるように、吸入や内服薬を使います。利尿剤(尿を出しやすくする薬)が効くと言われています。

次に、妊娠すると喘息はよくなるのでしょうか?


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