菌を倒す! そもそも「免疫」って何?
白血球の中でも菌に対抗する好中球です(出典:都立大塚病院検査科) |
では、どのようにして菌を退治しているのでしょう? 簡単に説明すると、「マクロファージ」「好中球」と呼ばれる白血球が、菌を食べてくれるのです。菌を食べた白血球は死んでしまい、これが、膿(うみ)になります。つまり、菌に対抗するには、白血球の力を強くすればよいということになります。
白血球を強くする3原則!
十分な睡眠で、寝る子は育つ |
免疫力が落ちている?1歳児から花粉 症!でもご紹介しましたが、免疫力を高めるには基本が大切! 分かっているつもり…の人も、なぜ基本が大切なのかを確認しながら、次の3つの理由を見直してみてください。
1.十分な栄養・バランスのよい食事をとる。
血液の中で、白血球は、生まれては死んでいきます。骨髄という臓器で、常に作られているので、新しいものを作るための栄養が必要です。必要な栄養は多種類に渡りますから、バランスよく食事を取ることが重要です。ビタミンや鉄、亜鉛などのミネラルも免疫強化には大切です。
2.十分な休養と十分な睡眠をとる。
疲れているときは、風邪なども引きやすくなりませんか? 体調が悪いと、免疫の機能は落ちてしまいます。菌に負けやすくなって、さらに体調が悪くなる悪循環に陥らないためにも、無理はせずに、早めの休養と睡眠が必要なのです。
3.ストレス・コントロールをする。
ストレスもまた、免疫の力を落としてしまいます。そのため、ストレス解消を含めたストレス・コントロールが重要です。ストレスというのは、自分が意識していない状態でもかかっていることがあります。心のストレスは体の症状に現れてきますので、自分を見つめなおすことも大事。最近また問題になっている「いじめ」などもストレスになり、心だけでなく免疫まで低下させてしまいます。
菌に負けない子どもの育て方
外で遊ぶ元気があって欲しいものです |
キレイ好きはNG?衛生環境でアトピー増加で説明しましたが、きれい過ぎる環境は、アレルギーを起こしやすい状態にあると言われています。上の3カ条でしっかり免疫力をつけて、菌に負けずに、外で泥んこになって帰ってくる元気が子どもらしいですよね。
自然の中で、乳幼児期に免疫機能が正常に働くと、菌に負けず、アレルギーにも負けない子どもが育ちます。あまり清潔であることに縛られすぎず、外で汚れて、元気いっぱいに遊んで帰ってくるぐらいが子どもはちょうどいいのかもしれませんね。運動は、肥満の予防にもなるので、これも一石二鳥です。
つまり、菌に負けない強い子は、アレルギーにも負けないのです。
<参考リンク先>
キレイ好きはNG?衛生環境でアトピー増加
免疫力が落ちている?1歳児から花粉症!
汚くてちょうどいい!子供の免疫を鍛えよ(All About 子供の健康)