ニューヨーク州立バッファロー大学の研究者たちが、権威ある『Diabetes Care(2007・7月号)』に載せたものですから真面目なものです。
生物がエネルギーをやり取りする際に生じる活性酸素の害についてはよく知られていますが、からだのタンパク質や脂肪、遺伝子などに損傷を与えて、糖尿病や脳卒中などの慢性病を悪化させる元にもなります。
オレンジ・ジュースは安全だった
「多くの慢性病(生活習慣病)は酸化ストレスや炎症によって動脈血管壁にダメージを与えます。その害を減らしてくれる食品を研究してたのです」と研究を指導した医師で研究者のParesh Dandonaは語っています。既に300kcalのブドウ糖(すなわち75g)を摂取した時の活性酸素の生成や炎症マーカーに与えるインパクトは計測してあったので、同カロリーのオレンジ・ジュースや果糖を比較してみたのです。
インスリン治療の人は、どうしても低血糖と背中合わせになりますから、いざという時は適量の糖分の摂取が必要になります。そんな時、オレンジジュースを手軽に利用している人も多いことでしょう。嬉しいことに、オレンジジュースはとても体に優しい糖分だったのです。
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