サプリメントの基本
いくつか、糖尿病に関するサプリメントの基本情報をご紹介しましょう。- サプリメントが2型糖尿病の代替療法に効果があるかどうかは、まだ限られた論文しかありません。これから紹介する6種類のサプリも、2型糖尿病やその合併症に役に立つかどうかの強い根拠が示されている訳ではありません。
唯一の例外は、不飽和脂肪酸のオメガ=3(アルファ=リノレン酸)が血液の中性脂肪を下げるということだけです。これには多くのエビデンスがあります。
- とても大事なことは、まだ解明されてない代替療法は、決して正規の医療の代りになるものではないということです。
- 安全と薬の相互干渉を防ぐため、サプリなどの代替療法を行っている場合は医師に報告する必要があります。
- ここに紹介される6種類のサプリは、小~中程度の用量なら一般的に安全と考えられています。しかし、処方薬や市販薬との成分の重複や干渉がありえるので、その場合は薬の調整が必要になります。
今、飲んでいるサプリ、検討中のサプリがあれば医師と相談するように。
- 妊娠中、授乳中の女性は、サプリを取る前に医師に相談すること。また、未成年者に与えようとするときも意見をもらうようにします。これらの場合は厳守ですよ!
- パッケージの表記を無条件に信用しないこと。不正確なこともあるし、中身が違うこともありえるのです。極端な場合は使用禁止物(例えば薬の成分)が入っている可能性すらあることを忘れないように。
- 思わせぶりな表現に注意しましょう。例えばナチュラル(自然)という表示は必ずしも「安全」とか「効能がある」ことを意味しません。表現に仕掛けがあるので、行間(ぎょうかん)を読まないようにすること。
- 糖尿病のある人がサプリを使い始めて、何か異常を感じたら、直ちに服用をやめて医師に連絡すること。
今回ご紹介するサプリは次の6種類です。
- アルファ=リポ酸(Alpha-Lipoic Acid)
- クロム(Chromium)
- コエンザイムQ10(Coenzyme Q10)
- ガーリック(Garlic)
- マグネシウム(Magnesium)
オメガ3 脂肪酸(Omega-3 Fatty Acids)
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