ヘルシー食入門、6ヵ条
1. 月イチで新しい料理、調理テクニックにチャレンジすべし
食の楽しみに心を閉ざさないでください。私はグルメの方が絶対に食事療法がうまく行くと確信しています。いろいろな料理を知ると、血糖を上げないテクニックが身に付くからです。
日本では「和食の方が糖尿病に良い」と言う医師や栄養士が圧倒的に多いのですが、はたして本当にそうでしょうか? どうも、いい結果は出ていませんよ。
証拠をお見せしましょう。経口薬やインスリンの薬物療法をしている人の平均ヘモグロビンA1C(エー・ワン・シー)は、経口薬の人が7.03%、経口薬とインスリンの組み合わせの人が7.58%、インスリンのみの人が7.5%と、多くの糖尿病者が目標(6.5%)に達していません(富山医科薬科大、山崎勝也)。和食だって落第点なのです。
ですから、和食が好みの人でも固定観念に捕らわれないで月イチは、たとえば地中海料理にトライしてみてください。
おいしくて、血糖上昇が少ない料理に出合えたら、うれしいでしょう?
2. グリーン野菜をもっと食べよう
マーシュ(仏)。欧米に昔からあるサラダ菜です。英語はコーン・サラダで、もともとはトウモロコシ畑に自生する野草。 春と8月に種子をまきます。写真は当ガイドの菜園のもの。 |
中国料理や地中海料理にはグリーン野菜の種類もレシピも豊富にあります。月イチのトライを忘れずにね。
濃いグリーンは葉酸などのビタミン類は言うに及ばず、カルシウムや鉄分、抗酸化物質の宝庫です。
3. 朝食からヘルシーにスタート
朝食は飽きがこないので、いつもワンパターンになりがちです。少しずつ工夫をこらしてみたら意外な発見があります。
私は原則として白米ご飯は食べないので、ムエスリ(オート麦)、全粒粉パンなどの高ファイバー食を心掛けています。ところで、わが家の麦飯は大麦50%ですから、網走刑務所よりもすごい麦飯なのです。別に必死の形相で食べているわけではありませんが……。昭和天皇の日常食が麦40%と伺ったので、わが家では50%にしたのです。
大麦は高ファイバーなので、うれしいことに血糖値はあまり上がりません。
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