糖尿病のある女性は特に魚の恩恵を受けやすく、心臓病予防に大いに役立つという発表がありました。16年にわたる糖尿病と食事と心臓病の疫学調査です。[Circulation:2003;107]

最も効果が大きかったのは、少なくとも週5回は魚を食べる女性で、めったに食べない女性に比べると64%も糖尿病になりにくかったのです。
今のところ、アメリカ心臓協会(AHA)のお勧めは週2回以上は魚を食べようというものです。日本人からみれば何でもないことですが、アメリカやヨーロッパの内陸部の人には、海の魚は意外となじみがないものです。今回のスタディをまとめたハーバード大学医科大学院公衆衛生学のドクター・フーによりますと、少なくとも週2回の魚は糖尿病があろうがなかろうが摂取したいもので、今回の研究は糖尿病のある男性にも当てはまるものとしています。

もう、イワシやマグロ、サバ、サーモンなどの脂がのった青魚が健康によいのはよく知られていますが、やはり魚のオメガ・3と呼ばれる多価不飽和脂肪酸は心臓血管系を守ってくれるのです。
オメガ・3系列でも植物油に含まれるアルファ・リノレン酸はあまり作用が強くなく、おなじみのEPAとDHAという魚油の成分が効果があります。
オメガ・3系列の脂肪酸が心臓血管病のリスクを減らすメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、これまでの研究でこのようなことが分かっています。

○不整脈や突然死のリスクを減らす。
○血栓症(血の塊)を減らす。
○中性脂肪値を下げる。
○アテローム性動脈硬化症の粥(じゅく)状沈着物の生長を抑える
○血圧を下げる。
○血管をヘルシーにする。