通常は140/90以下にするように指導されますが、糖尿病のある人はその程度では不十分です。
コロラド大学のDr. Robert Schrierはデンバーで行われた5年にわたる研究で、糖尿病者が血圧を125/75に下げると『失明、腎不全』はもとより『脳卒中』も1/3に下げられたと報告しています。[2002.4. Kidney International]
また、パリの『健康とメディカルリサーチ研究所』のDr. Athanase Benetosによると、コントロールの悪い高血圧症の人の中でも、特に最高血圧が高い人はそうでない人に比べて、2.5倍も心不全で死亡すると報告しています。このリスクは最低血圧とは関連なかったそうです。
[2002. 162. Archives of Internal Medicine]
この研究で分かった重要なことは、心臓や脳などの血管障害で死亡する場合、特に心臓の冠動脈死ではコントロールの悪い、最高血圧の高い人が最も危険だということです。高血圧のある人は薬で下げておくことが大切で、『最高血圧値』はリスクの予知に役立つと研究者は述べています。
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