タットー(いれずみ)で血糖測定!
細胞間液の糖度に応じて蛍光を発するビーズをタットーのように皮膚に埋めるのだそうです。たとえば血糖が低いときは光って、高血糖の時は光らないようになります。模様が変わるといいかも。このビーズを手首にタットーして上から腕時計型のセンサーで数値化すれば半永久的な血糖測定ですね。アメリカのテキサスA&M大学とペンシルバニア・ステート大学の共同研究です。
ビーズを開発中ですから、あと5~10年後のお楽しみ。
ターミネーター型血糖測定器
皮膚に小さな発振片を埋め込みます。モニターに腕をかざせばたちどころに血糖測定です。この発振片には2層の特殊コーティングがしてあります。ひとつはバイオセンサーのグルコースオキシダーゼが付いていて、それが細胞間液のブドウ糖と反応して「酸」を生じます。この酸がもう1層のポリマーの固有振動数を変化させるので磁場の中で血糖測定ができるアイデアです。
ペンシルバニア・ステート大学の研究ですが、FDAの認可を受けてからスポンサーを見つけるそうですから、さて何時になるか……
光学式血糖測定器
みかんの糖度を「光」で分別するのはもう実用化されています。血糖値はみかんの糖度よりもケタ違いに小さいのが問題になります。指や耳に光を通す、あるいは皮膚に光を当てると、細胞間液の糖度によって光のスペクトル吸収が異なるのでそれを血糖値として読み取ります。
この分野は世界中で開発中ですから大いに期待できます。日本では製品発表もありましたが今ひとつ話題性がありません。
アメリカのSensys GTS社ではあと3年以内で実用化と発表していますし、アイオワ大学の研究者も5年後にはと言っています。
コンタクトレンズでOK
「涙」といえば塩辛いという記憶が子供の頃にありますが、これも体液ですから血液のブドウ糖濃度を表わすのです。糖度によって色の変わる蛍光物質をコンタクトレンズにプリントして、涙から血糖測定するアイデアです。
鏡を見て赤色のリングが現われていれば低血糖、グリーンならば正常値、バイオレットならば高血糖というように変化するようです。
なんとなくオカルト趣味ですが、ピッツバーグ大学の研究です。目下、チューニングアップ中だそうです。
いかがでしたか?
お気に入りはありましたか?なお、この記事はアメリカ糖尿病協会のDiabetes Forecast 5月号 2005年を参照しました。FDAの認可は発売の「保証」ではありませんから、実現しなくても怒らないでくださいね。
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