こんなに多くのことが肥満児に関わります
1. 妊娠中と分娩時新生児の体重が重い程、直線的に7歳児の肥満が増加します。ただし、この資料では母親の妊娠糖尿病は調べられていませんでした。
また、妊娠28週から32週の間に喫煙の習慣があった母親の子供は明らかに肥満になりやすかったのです。
2. 親が肥満である
片方の親が肥満だと7歳児の肥満も増える。特に両親が肥満だと、肥満のリスクが高いのです。
3. 睡眠時間が短い
3歳児の時の夜の睡眠時間が10.9時間より短かった児童は、7歳児になると肥満になる傾向があった。これは睡眠中の生長ホルモンの分泌の影響や、夜更かしが太りやすい生活環境に関与していると思われています。
4. 日常座りがちである
3歳児の時に、週4時間以上テレビを観ていた児童は、7歳では肥満になりがちでした。活動量の減少と、テレビを観ながらのつまみ食いも指摘されています。
5. 乳児期から肥満傾向である
生後8ヵ月と18ヵ月の体重測定で、すでに上位1/4に入っていたら、危険信号のようです。
6. 生後1年間に急激に体重が増えた
生後1年間の急激な体重増加は、その後にも影響を与えます。
7. BMIが生後43ヵ月以前から増えた
通常は4歳から6歳の間に起こるものですが、これが早い段階で現れるのも危険なようです。
8. 低体重で生まれても2歳までに急成長した
低体重で生れても、2歳までに追いつけ追い越せのキャッチアップで急成長をすると、7歳で肥満になりやすいようです。栄養不良の母胎だと「倹約遺伝子」が作動して、後の肥満、2型糖尿病になりやすいと考えられています。
いかがですか? 生後間もない環境がこんなにも肥満児を作るかと驚きますね。この研究では授乳の母乳か粉ミルクかの差はありませんでした。
また、母親の教育程度や家族の食習慣、日常の体を動かす状態も把握されていません。また、少数派のエスニックも若干少なめになっているそうです。
遺伝要因や環境因子はどうしようもないけど、2つだけ両親に出来ることがありますね。
テレビを減らして、たっぷり寝かせてあげましょう。
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from All About[糖尿病]
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