血糖というのは血液に含まれるブドウ糖のことですね!さまざまな食品の炭水化物はからだの中で最終的にはこのブドウ糖になります。といっても、バターを100kcal食べても血糖は上がりませんよ。脂肪酸はからだの中でブドウ糖にならないからです。このバターと同じ100kcalのブドウ糖(炭水化物)を口にすれば血糖値が100mg/dlぐらい急上昇します。1型の人ならよくご存知ですが、低血糖のリカバリーはブドウ糖10g(約40kcal)~15gを摂取しながら目標に戻します。
今回は、上記のような疑問をお持ちの方に対し、気になる食後の血糖値を下げるにはどうしたらいいかをご説明します。
食後の血糖値を抑えるためには食前血糖値も目標内に |
食後の高血糖にご注意
皆さんが気にしているA1Cは過去2~3ヵ月の平均血糖値を示しています。A1Cが7%というのは、平均血糖値が血しょう中のブドウ糖170mg/dlのことですから、やはりもっと下げたいですね。A1Cはつまるところ、空腹時と食後の血糖値の平均ですから両方下げないことにはA1Cは下がりません。食後2時間の血糖値を下げるためには、食事に含まれる炭水化物の量をグラム単位で把握することが第一です。その定量を経口剤やインスリンと合わせるのです。ピザのような高脂肪、高タンパクでもあるトッピングと、パン生地のピザ台を一緒に食べると、食後2時間の血糖はあまり上がりません。そのかわり、タイムラグがあってから血糖が上がりますから、次の食前がとても高くなってしまいます。
食前血糖値が高いと、食後2時間の血糖はどうしてもコントロールできません。食後の血糖値を抑えるためには食前血糖値も目標内にしておくことです。そのためのエクササイズも大切なテクニックです。
こんなことも食後血糖値に影響します
脂肪や食前血糖値だけでなく、食品の炭水化物の質も大きく関係します。これは「グリセミック指数」として話題になりましたね。料理の調理法や材料の状態(粉末やすりおろしたもの)、果物だったら熟成の程度もかなり影響します。青いバナナを一房買ってきて毎日食べたとします。実は「グリセミック指数」は毎日の熟成度合いによって変化するのです。それでは、バナナの本当の「グリセミック指数」は何時のものを指すのでしょうか?正解はありません。誰も分からないのです。食後の血糖上昇を表わすグリセミック指数は一つひとつの単品の食材で調べます。ところが、食事はいろいろな食品を一度に食べますね。こうなると本当のウェートは不明です。
まとめ
食後の血糖急上昇を抑えるためには食事で食べる炭水化物の総量を目標値に合わせることが大切です。2型の人も炭水化物を食事あたり50g~70gぐらいにしてみてください。アルキメデスのように「ユーレカ!(わかった!)」と開眼するかも知れませんよ。食後の血糖上昇を抑えるサプリや健康茶などがありますね。人によってはモチベーションが高まってとても有効ですので、試してみてください。
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