話題のローカーブ食とは

1990年代のローファット食の流行を憶えていますか?今、世界のトレンドはローカーブダイエットです。『カーブ』とはCarbohydrate(炭水化物)のCarbのことです。

わが国でも2年前に低インスリンダイエットというのがはやりましたね。あれはグリセミック指数の名のもとに、根拠のない指数を作り出して世間に流布した罪な話なのですが、もともと脂肪をからだにためるホルモン『インスリン』を分泌させないで減量しようとするダイエット法は昔からあったのです。

その代表的なものがアメリカで根強い人気がある『アトキンス ダイエット』です。今、話題の『サウスビーチダイエット』もこの仲間ですよ。
インスリンは血中のブドウ糖を一定に保つために分泌されますので、ブドウ糖のもとになる食品の炭水化物をギリギリまで制限して減量しようとするものです。

医師や栄養士には人気のないダイエットですが、BMI 30以上の肥満のある人が6ヶ月ぐらい守れればかなり減量できるのもたしかです。
なぜ医師たちに不人気かと言うと、インスリンが不足している糖尿病者が意図せずに激ヤセするメカニズムと同じことを、食事から炭水化物を除いて行おうとするからです。

すでに成人の60%が過体重になってしまったアメリカでは肥満予防や減量は国家的課題です。大統領府のウェブページでも熱心に呼びかけていますからご覧になった人も多いことでしょう。

1980年代には悪いのは『脂肪』だとしてファット・バッシングが医療界もマスコミでも大流行しました。その成果でたしかに脂肪の摂取カロリー比は低下しましたが、肥満の増加はストップできませんでした。ローファット食は高炭水化物食だったのです。そして1日の摂取エネルギーも上昇してしまいました。

すでに肥満のある人がインスリン分泌を高める高炭水化物食にすると、なかなか減量できません。

次のページはローカーブのもつ問題点についてご紹介します。