家事負担が減らせるマンションとは?
平成18年版厚生労働白書によると6歳児未満児のいる母親の家事関連時間は、欧米に比べてかなり長くなっています。出典:平成18年版厚生労働白書「6歳未満児のいる男女の育児、家事関連時間」 |
男性の家事時間が欧米と比べて、短いことが大きな要因ですが、残業の多い日本の働き方や、通勤時間なども考えると簡単に解決できることではないでしょう。
上記のデーターを踏まえると、家事負担が減らせ時間を短縮できることは、働く母親にとって重視したい項目でしょう。家事効率を考えた場合に、間取りの面と、設備の面について考えて見ましょう。
家事動線と家事負担軽減機能
まず、間取りの部分から考えると家事動線がスムーズになっていることは、重視したい項目だと思います。■キッチンと洗面所が近くにあり、洗物や洗濯をスムーズに行えること。…2WAYキッチンなど動線がマルチな方がロスが少ないでしょう。
■カウンターキッチンやセミオープンキッチンで、リビングの子供を見ながら料理の準備が出来る。…横長リビングの方が、フラットなスペースを取りやすいのでいいかもしれません。和室が横にあるタイプは、襖を開けた状態で目線が届くかどうかを確認しましょう。
■キッチンに食器棚などの充分なスペースがあり、移動無く食器を用意できる。…最近はシステムキャビネットを標準装備しているタイプも見かけます。
■キッチンが広く、料理などがしやすい …スペースが広ければその分使いやすいもの。最近では、カウンターの奥行のあるものやワイドシンクのキッチンも普及しています。使い勝手はこだわりたい部分だと思います。
ヒューマンスクエア戸田レシオのモデルルーム。キッチン横にユーティリティーテラスがあり洗濯物が干せるなど家事動線に配慮した住戸プランになっている。ミニ体育館ファミリーアリーナも設置 |
次に設備の部分を紹介します。昔ながらの賃貸マンションと比べて大きく機能が向上した最近のマンションの設備。便利な機能を紹介すると
■追い炊き機能付きフルオートバス …スイッチ一つでお湯張りが完了。音声案内で終了のメッセージも出ます。最近の魔法瓶浴槽のタイプなら保温効果も充分なので、共働きで時間差でお風呂に入る場合も充分温かいです。
■ディスポーザー …溜まると処理に困るのが生ゴミ。衛生上の問題もあります。ディスポーザー設置のマンションなら大概の生ゴミをカットして流すことが出来ます。かなり便利です。
■浴室乾燥機 …雨の日でも洗濯物を乾かせるのは、共働き夫婦にとっては重要なこと。夜に洗濯することもこれなら可能
■24時間ゴミ出し …子供がいる家庭では、家庭ゴミは多いもの。共用部のゴミ置場に24時間ゴミだし可能なマンションは、大規模マンション中心に増えています。
■防音性能 …小さい子供がいる世帯では、音には結構気を使うもの。二重床・二重天井、スラブ厚のあるマンション、ペアガラスやエアタイトサッシなど防音性の高い造りになっているかどうかは抑えたいポイントでしょう。
■セキュリティー …外出時間が長い共働き夫婦にとっては、重視したい項目でしょう。最近は、メインエントランスと、住戸棟のエントランスも含め3重・4重のセキュリティーのあるマンションや、全戸に防犯センサーをつけているマンションも増えています。手軽にこうしたセキュリティーを施せるのは、最近のマンションの良さでしょう。
続いて、共働き子育て家族の立地、共用施設選びについて次のページで紹介します。