近年になってドアのアンダーカット部分に足を挟む事故が増えました。

近年になってドアのアンダーカット部分に足を挟む事故が増えました。

安全なはずの住まいの中でも、残念ながらさまざまな事故が起こっています。東京都がアンケート調査した結果によると、最近になってドアのアンダーカット(通気用の隙間)で足の指を挟む幼児の事故事例が多く報告されるようになりました。

なぜこのような事故が増えたのか、原因とその対策を考えてみましょう。

幼児の身の回りでのヒヤリ・ハット体験

東京都がアンケート調査した「幼児の身の回りでのヒヤリ・ハット体験」の調査結果が発表されました(東京都の発表はこちら)。

それによると4,064人に調査し9,000件以上の事例が集まったというのですから、幼児の身の回りには危険がたくさん潜んでいるということがわかりますね。

収集した幼児の身の回りのヒヤリ・ハット体験の傾向をまとめると、

●年齢別では1歳児が圧倒的に多く、全体の4割を占める
●製品別では家具がトップで自転車やドアの体験も多い
●1~2歳では家具に衝突・家具からの転落が多いのに対し、4歳以上では自転車での転倒・転落が多い

ということでした。今回の調査では、今まではあまり見られなかった、ドアのアンダーカットに指を挟んでしまう事故や、安全性のために取り付けられたコーナーガードやチャイルドシートによる事故が報告されています。今回はこの「ドアのアンダーカットで起こる事故」に着目します。

ドアのアンダーカットとは? 

自宅のドアにアンダーカットのある人は50%にのぼり、そのうち27%の子どもが足を挟まれるヒヤリ・ハット体験を経験し、12%が足の爪がはがれるケガを負ったということです。 

ドアの下端にある細長い隙間、これがアンダーカットです。

【写真1】ドアの下端にある細長い隙間、これがアンダーカットです。


 
「ドアのアンダーカット」とは、居間や個室、トイレ、洗面所などにある開きドア(扉)の下部にある数センチの隙間のことを指します(写真1参照)。

隙間の幅は、1センチ程度のものが多いようです。ちょうど幼児の足の指が挟まりやすい大きさで、子どもがいるのに気がつかずドアの開閉をした際に事故が起こることが多いようです。