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死亡率50%…高齢者の低体温症にご用心(3ページ目)

高齢の糖尿病者には危険がいっぱいです。その一つが、35℃以下にまで体温が降下してしまう低体温症。体温が下がることで、心臓発作、腎機能障害、肝臓障害など死の危険が起こります。詳しく説明しましょう。

執筆者:河合 勝幸

第一の予防は寒さを意識することから

低体温症は一度なってしまうと、死亡リスクの高い症状です。以下の予防法を実践しましょう。

■ 低体温症の予防法
  • 高齢者の部屋は19℃以上に保つ
  • 厚手のソックスにスリッパを履く
  • 重ね着をしてひざ掛けを使う
  • 和室ならコタツを置く
  • 寝る時はパジャマの下にアンダーウェアを着る
  • 頭にキャップを被る
  • etc……

    いかがですか? 家の中でも慎重に行動する必要がありますね。都会のマンション暮しでは考えたこともないかもしれませんが、自然の中で生活していると、なんだか冬はより寒く、夏はより暑くなっている気がします。年と共に、日常の体温が知らぬ間に低くなっているという実感もあります。

    高齢者にこんなサインがあったら見逃さないように。
  • 手足が冷たい
  • 顔がピンク色ではれぼったい
  • 青白い皮膚
  • 震える(重症の時は震えのないこともある)
  • 話し方がゆっくりになる。言葉がもつれる
  • 眠そうである
  • いらいらしている。混乱気味
  • 動作がスローに。歩きにくそう
  • 手足がぎくしゃくしている
  • 心臓の鼓動がゆっくりで不規則
  • 呼吸は浅く、遅い
  • 意識がない

    以上のサインに気づいたら、早く救急車を呼んでください! 死亡率50%なんですから。

    関連リンク
  • 危険! カイロ・床暖房で起きる低温火傷
    from All About[家庭の医学]
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