文章:光原 ゆき(前任ガイド)
なんだか元気が出ない
いつもの調子が出ないと思ったら、いつのまにか……。

新たなスタート時にはご用心!

春は入学や入社、人事異動など大きく環境が変わる季節。読者の方のなかにも、この4月から新たなスタートをきった方がいらっしゃるのではないでしょうか? そんな方々がこの時期にかかってしまいがちな心の風邪。それが、俗にいう五月病です。

新しい環境で、期待と緊張で張り詰めた期間を過ごした後、長い連休を挟むことによって身体的にも精神的にもバランスを崩しやすくなってしまうようです。無理をしてしまうと、うつ病に進行してしまうこともある五月病。症状や予防・対策を知り、心身のバランスをうまく保つようにしましょう。


五月病とは?

五月病とは、正式な医療用語ではありません。特に決まった定義や概念があるわけではありませんが、あえて病名をつけるのであれば「適応障害」に該当します。

1960年頃にハーバード大学のウォルターが「大学生を中心とした青年期のアパシー(無気力)およびスチューデントアパシー」を報告したことから始まり、日本では1970年代頃から「自分が本当にやりたいことが分からなくなった」というような訴えをする人がGW明けに増えたことから、五月病といわれはじめました。

受験戦争や就職戦線が激しかった時代には、進学校や有名企業に入ること自体が人生の目標となってしまう傾向があり、実際入ってみた後、目標が無くなってしまう空虚感。抱いていた理想と現実の差による失望感。自己の能力を再確認することによる挫折感などを抱いてしまい、GW明けに五月病の症状を訴える人が多かったようです。

しかし、生活スタイルが多種多様となっている現代では、新入生・新社会人だけが5月だけにかかる病気ではなくなっています。新たな環境に飛び込む経験は、人生のなかで誰もが何回も経験するからです。そんな時に、五月病と似たような症状を訴える方が増えてきています。

◆五月病の主な症状

●身体症状…だるい、肩こり、めまい、動悸、食欲低下、不眠、他
●精神的症状…おっくう、元気低下、生気低下、集中力の低下、頭に入らない、他



次のページでは五月病にならないための予防と対策をご紹介します。