<爪に関する基礎知識前後編>
・爪って一体なんですか?
・なんか気になる爪の状態、コレって病気?
<CONTENTS>
爪って一体何なのですか?
大きく分けて、皮膚の一部です
爪の成分はくちばしや羽と一緒! |
多分、爪の固さから骨や歯の仲間のように思われているところからくるのだと思いますが、なんと、爪の主成分はたんぱく質なのです。ケラチンという硫黄を含むたんぱく質の一種が主成分で、その固さはシスチンというアミノ酸の量によって決まります。
爪は難しい言葉で言うと、「皮膚付属器」と呼ばれるものの一種で、もともとは皮膚から変化したもの。髪の毛も爪も、さらにいうなら鳥のくちばしや羽毛、角や魚のうろこもケラチンです。ちなみに、爪は爪の根元の爪母というところで作られており、私たちが見ている「爪」はその産生物、つまり生きた細胞ではありません。
人間にとって、爪は敏感な手先を保護し細かい手作業をする上で、非常に重要な役割を果たしているのです。
爪の構造を詳しく教えて!
爪の構造 |
爪が皮膚(爪上皮)の下にもぐりこんでいる部分は爪の根元=「爪根」といい、爪根にある爪を作り出す部分を「爪母」といいます。
爪の根本に一部半円型に見える乳白色の部分(=爪半月)がありますよね(見えない人もいますが、異常ではありません)。その部分はまだ、爪が完全に出来上がっていない部分。いわば未完成のやわらかい爪です。
この部分を覆って保護しているのが、俗に、甘皮やキューテイクルといわれている「爪上皮」という部分です。甘皮を切りすぎると皮膚を傷つけてしまいますし、あまり強く押しすぎると爪母を痛めてしまいますので、気をつけましょう。
さらに爪が乗っている部分を「爪床」(=爪のベッド)といい、爪をきれいに伸ばす役割をしています。
爪は爪母から大体平均1日0.1mmくらい成長し、その速さは年齢や血液の量、使う頻度、指の長さなどで影響をうけるといわれています。例えば小指が一番伸びにくいようです。
つまり、爪は少しずつ、日々新しくなっているので、体の栄養状態を測る窓口になっているともいえます。一般的には透明に近く、爪の下のピンク色がすけて見えるような爪が健康的な爪といわれています。
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