健康効果やダイエット効果が謳われブームになった岩盤浴
岩盤浴は、肩こり改善効果も期待できるのでしょうか?
ブームが始まった頃は、「温められた石の上に横たわっているだけで、しっかり発汗できてダイエット効果も期待できる」といった口コミで話題になった「岩盤浴」。普段、体を動かして汗を流す機会が少ない人達にとっても、魅力的に感じられるものだと思います。特に寒い季節になると、肩こり解消のためにと利用する方もいるようです。実際に岩盤浴は肩こり解消に効果的と言えるのでしょうか?
<目次>
肩こりの原因に合わせ、自分に合ったリフレッシュ方法を
まず大切なのは、自分自身の肩こりの原因を正しく知っておくことです。肩こりの原因はみんな同じではありませんし、複数の要因が重なっていることも少なくありません。崩れた姿勢で仕事をしている場合も首や肩周りの筋肉が凝り固まってしまい肩こりにつながりますが、さらに時間に追われる仕事の緊張感や、会社での対人関係などのストレスが加わり、さらに肩こりがひどくなっている方もいます。
自分の肩こりの原因は、精神的なものも大きいと感じる場合、疲れた心や体の力を抜けるリラックスできる場所を探すことも、肩こり改善・予防にはつながるでしょう。リラックスできる施設として定着した岩盤浴も、その内容は施設によって様々ですが、入浴環境を心身共にリラックスできるように整えているところも所も多く、ヒーリング音楽やほのかに香るアロマに包まれながら、静けさの中で気持ちを落ち着ける施設もあるようです。
岩盤浴前の肩こりチェック
岩盤浴に期待できる効果については後ほどお話しますが、まずは自分自身の肩こりについて確認してみましょう。次の項目に当てはまるものが多い場合は、肩こりを起こす筋肉が緊張状態である可能性が高いです。無意識のうちに、肩に力が入っていませんか? リラックスが出来る時間をつくることで、体が楽になるかもしれません。□ 首の付け根から肩にかけての筋肉を押すと痛む。硬さがある
□ いつも体が緊張している
□ 寝つきが悪かったり、眠りが浅かったりと睡眠がうまくとれない
□ 肩の力が抜けず、気付くと両肩をすくめる姿勢になっていることもある
□ どちらかというと、生活には緊張感がつきまとう
□ 立ったまま、座ったままの仕事が多い
□ 急に汗が出たり、体が冷えたりする
□ イライラすることが多い
岩盤浴で肩こり解消効果は期待できる?
岩盤浴は自律神経に作用し、リラックス効果が期待できるそうです。 |
遠赤外線は、マッサージを受けた後と同じような効果が得られるとのこと。身体の約4cm内側まで熱が伝わることで、血行が促進され、老廃物を流すことも期待できます。天然の岩盤から発せられる遠赤外線の効果は、お魚を炭で焼くと中までふっくらしっかり火が通るのと同じ原理で、体の中心部まで温まり、ミネラルを失わずサラサラな汗を流すことができるのだそうです。
岩盤浴の室温はサウナの半分
岩盤浴の室内は熱気があり、サウナと近いイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実は岩盤浴とサウナの温度、湿度設定は大きく異なります。サウナの温度設定は平均80~90度、湿度は10~20くらいですが、岩盤浴での温度設定は40度前後、湿度は80前後。高温のサウナには長時間入っていることは難しいですが、低温の岩盤浴室内でならじわじわと体を温めつつ多量の汗を流すことができます。じっくりと温まって筋肉がほぐれてきたところで、両腕を交差させたり、軽く体をねじるなどのストレッチを行うと、さらに効果的に筋肉を和らげることができます。岩盤浴の石の温度も室内温度の40度ほどのものが多いようで、石の上にタオルを敷けば、体が心地よく温かさを感じられるようになっています。
岩盤浴後の肩こり改善実感度は? ガイドの体験と感想
岩盤浴後もこちらでゆっくり休むことができます。 |
着替えを済ませて、いざ浴室内へ。浴室の扉を開け中に入ると、すでに横になっているお客様が。岩盤浴は、石の上にタオルを敷き横たわり、うつぶせで5分、仰向けで10分、休憩室で水分補給をしながら5分休憩。この順序で2~3クールと伺っていたので、この時間はしっかり守らなければと最初は緊張気味だったのですが、実際は体調にあわせて時間を短くしてもよく、水分も自由に浴室内・休憩室内で摂れるようになっていて安心しました。
1回めの休憩が終わり、2回目のうつぶせ状態。「お腹も温まるなぁ~」「この香りは何だろう?」「それにしても静かだなぁ……」といろいろと感じながら、ふと気付くと驚くほどの汗が出ていました。その後、オススメのストレッチを、ゆっくり行い3クール終了となりました。
疲労回復には、週1~2回以上の入浴が効果的だそうです。 |
これらのリラックス施設の効果の感じ方には個人差があると思いますが、私の肩の状態には岩盤浴はあっていたようです。毎日たくさんの仕事を抱えてストレスにさらされている方は、肩の力を抜けるリラックス施設の一つとして取り入れてみるとよいかもしれません。もちろん持病や血圧に問題がある方は、事前に主治医に相談されることをお忘れなく。
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