不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

新橋 夢クリニック訪問記

このたびは昨年、新しく開院された新橋夢クリニックの患者さま向けの説明会に参加させて頂き、取材をさせて頂きました。

執筆者:池上 文尋

このたびは昨年、新しく開院された新橋夢クリニックの患者さま向けの説明会に参加させて頂き、取材をさせて頂きました。院長の寺元先生は新宿の加藤レディスクリニックにおいて副院長として第一線で活躍されていました。

今回、新しい試みのために、加藤レディスクリニックの姉妹クリニックとして、新橋夢クリニックをOPENされた次第です。
赤ちゃん
院長の寺元先生です。

今回取材をした説明会は新橋夢クリニックの独自の治療法とそのコンセプトを理解してもらう目的で定期的に行われているとのことです。

それでは本題の内容について書いていきたいと思います。時間にして3時間、内容量が非常に多いので10のテーマに分けてご紹介してまいります。

1) クリニックを作った理由


新橋夢クリニックは今までの日本の不妊専門クリニック治療の不条理を解消するべく、作りました。その不条理とは「今の高度生殖医療は施術をしたら料金が発生し、その成果に関係なく課金されている事」、そして「胚の良し悪しを問わずに移植をしている事」です。

これらはたくさん症例をこなせばこなすほどクリニックの収入になるのでとにかく胚を精査せずに戻しています。逆にそうしないとクリニックを経営していけないわけです。(高い妊娠率の維持が困難なため)

そこで夢クリニックは成果報酬型の料金体系を取り入れ、自分達の技術を上げて妊娠率を上げないとクリニックの収益が上がらない形にしました。だから我々も大きなチャレンジとなります。

また、前職では患者さんの数が多くて出来なかったオーダーメイド医療を追求していきたいという思いがあります。
赤ちゃん
入り口の部分で院内を見た写真です。

2) ステップアップを薦めない理由


まずフーナーテストで精子が通っているかどうかを調べ、そして超音波で排卵しているかを調べる。そこできちんとタイミングを合わせているのかを確認し、このタイミングが合っているのに妊娠しないケースに対しステップアップ治療を施すのはナンセンスと思います。

フーナーテストが良好であれば、それは卵子のピックアップ、受精、胚の成長など未知の領域に問題があると考えられるからです。
実際、後から説明しますが、ステップアップ治療におけるHMGやHCGの副作用で逆に妊娠しにくい体にしてしまうケースが多々あり、問題となります。

次ページではAIH(人工授精)の意味やHCGやHMGのお話をして頂きました。
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