不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

松田ウイメンズクリニック訪問記

このたびは初めて九州の不妊専門クリニックへの取材を行ないました。鹿児島市の松田ウイメンズクリニックです。

執筆者:池上 文尋

このたびは初めて九州の不妊専門クリニックへの取材を行ないました。鹿児島市の松田ウイメンズクリニックです。鹿児島で初めての不妊専門クリニックということで、オールアバウトのアンケートでも人気の高いクリニックです。

京都の寒い気候から一転、鹿児島空港に着いた時の暖かさはなんともいえず快適でうきうきとした気分で鹿児島市に向かいました。空港バスに乗って鹿児島市内へ行くのですが、空港バスのバス停留所の天文館を降りて向かいのビルに今回の松田先生のクリニックはありました。ホテルについてから聞けばわかるかなと思っていましたが、バスを降りた瞬間にわかりましたので非常に単純明快な場所なのが印象的です。

さて、松田院長先生にはじっくりお話を聞くために診療後のお時間を頂きました。その内容を書いて参ります。


松田院長先生

松田ウイメンズクリニックホームページ


★鹿児島不妊情報★

Q)鹿児島では今まで産科に不妊外来を設置するような形の病院・クリニックしかなかったのですが、先生が不妊専門クリニックとされたのは何か思うところがあったのでしょうか?

A)私は鹿児島大学卒業後、鹿児島市立病院で16年間、産婦人科診療に関わってまいりました。鹿児島市立病院は南九州最大のお産数があり、以前には年間1600~1800例、現在でも年間1000例の出産を行なっています。また不妊治療においても1987年に西日本で初めて体外受精に成功した施設でもあり、九州の産婦人科医療の中核をなす病院です。
私はその市立病院で、不妊グループの先輩方が一度に抜けた後に、一から不妊専門チームを作ってきました。しかし、このような巨大な病院なので不妊診療に集中するわけにもいかず、お産に不妊に手術にと様々な分野で時間を追われる日々を過ごしていました。

最初は開業などまったく考えていなかったのですが、自分が育てた不妊グループの後輩が次々と病院を離れて開業するに従い、これでいいものかと考えるようになり、また患者さんのコンビーニエンスの面や治療の自由度などから、公立病院での不妊生殖医療に限界を感じてたこともあり、開業して不妊専門のクリニックをオープンする決意するに至りました。

しかしながら、このような土地柄、不妊治療だけでクリニックを運営していけるのか、また好きなお産も取りたいという気持ちもあり、開業を決めてから半年は様々な施設を廻ったり、先生方にお話を聞いたりしてコンセプトを決めていきました。

どうしてもお産をやるとなると回りの先生方と分娩数の競争になり、取り合いになるのは目に見えていましたし、それは出来るだけ避けたいとも思っていました。それで最終的に今のような不妊専門クリニックの形に収まりました。次のページへ




あなたの一票にもご参加いただけるとうれしいです!!

※みなさまからの“ひと言メッセージ”お待ちしています。「おもしろい」「まだまだ物足りない」「まったく意味がない」等、思ったことをひと言だけでも頂ければ幸いです!遠慮なくどうぞ。
sterility@im.allabout.co.jp
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます