不妊症/全国の不妊治療の病院・クリニック・治療院

広島HARTクリニック訪問記(2)

前回に続き、広島HARTクリニック 高橋院長のインタビューをお送り致します。

執筆者:池上 文尋


スタッフの皆様


不妊啓蒙活動

Q)先生は官・学・医の3つのアプローチから不妊を見つめるべきであるとコメントされていましたが、やはりそれは今も継続して啓もう活動を行なわれていますか?

はい。昔は患者さんは先生の言うことを聞いていればよいという感じでしたが、今はそうではありません。患者さんの意識改革が大事だと思います。治療はドクター任せではなくて自分達の問題と捉えて、自分達も勉強していただくということが大事だと思っています。
医療は患者さんのためにあるということを理解してもらいたいと思っています。また、今年、患者さんの方から声をあげて頂くということで不妊治療のサポートNPOの設立のお手伝いもすることになります。みんなが幸せになるような仕組み作りをしていきたいですね。

Q)学会発表についても活発に行なわれていますが、昨年発表されたセトロタイドのお話を含め新薬のお話を教えてください。

新薬については治験の部分での規制が多く、大学病院が主体に行なっているが不妊治療の場合、大学病院よりもクリニックの方が圧倒的に患者数が多いので症例数が集まりにくく時間がかかるのが問題です。
これは患者さんにとって非常に不利益な事ですので患者さんの側からの要請の声をあげて頂かないとなかなか先に進まないと思います。しかし、そうもいっておれないので我々Dr側からも機会があればどんどんその部分をアピールして行きたいと思います。

メンタルケアとエンブリオロジスト

Q)不妊カウンセラーは何名おられますか?

東京に1人、広島に1人常駐しております。ドクター側で行なう治療とは違うメンタルな部分を完全に分業してサポートしております。それによってより質の高い治療とメンタルサポートが可能になりました。

Q)難治性の場合、かなりメンタルな面でのサポートが必要だと思いますが、何か気をつけられている部分がありますか?

常にアンケートを無記名でとることを続けております。それによって患者さんの思っていることやニーズを把握すると共に、院内の改善に役立てております。約40%の患者さんがアンケートに協力をして頂いているので、そこから得る情報は出来るだけ活用して、患者さんの満足度を上げられるよう努力しております。(次のページに続きます)




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