不妊症/男性不妊の原因・検査法

精子研究の第一人者に聞く男性不妊(3ページ目)

今回は精子研究(男性不妊)の権威、岩本教授を取材してまいりました。なぜ日本人男性のSEX回数は減少しているのか、どのような治療が望ましいのか、自然妊娠のヒントを考えてみましょう。

執筆者:池上 文尋

授かり婚も悪くはない?

精子
精索静脈瘤のサーモグラフィです。
Q)男性の方へのメッセージはございますか?

A)子どもを作るというのはタイミングが大事です。今は晩婚化が進み、なかなか子供を授かりにくい時代になりました。私見ですが、「授かり婚」も悪くはないのではとも思っています。

それから男性には遠慮なくどんどん相談に来て欲しいということです。不妊原因は男性も半分あるわけですので、男性に来て頂かないと妊娠率は上がりません。

そして、行政の方も男性不妊症を理解して支援して欲しいですね。今のED治療でも全て自己負担ですから。

男性不妊治療の状況は生殖補助医療技術(ART)の進歩に比べて遅れています。男性も積極的ではないことも一因ですが、無精子症であっても疾患によっては精子の出現が期待出来る治療もありますので決して諦めないで下さい。早期に妊娠に対する準備をすることも大事だと思います。

ARTはすばらしい技術ですが、精子の特性から考えると競争に勝ち残った精子による妊娠ではない事が自然淘汰の摂理から外れており、それが次世代にどのように影響するのかは懸念をされる所です。ARTに頼らないでも妊娠させることが可能かどうか精査することが必要ではないかと思うのです。


取材を終えて

本日は精子研究(男性不妊)の第一人者、岩本先生のインタビューでした。終始、温厚な語り口で熱く男性不妊や精子のお話を語っていただきました。

今後も一人でも多くの男性不妊を改善し、日本の少子化に貢献するという思いをお持ちの先生ですので、お近くの方は是非ご相談に行かれてはいかがでしょうか?

この病院に通うのにはタクシーか黒磯駅、那須塩原駅、西那須野駅から市営バスを利用するのが便利です。

岩本先生、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。

関連サイト
  • 国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター
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