不妊治療で多いのがこのパターンです。不妊治療自体が心の負担になってそれが体に悪影響を与えるわけです。不妊治療のストレスはその治療をしたものにしかわからないという面もあり、環境的に見ると周りの人間が無意識に傷つけている場合が多いということ、個人の性格で見ると頭が良くて真面目で不妊治療に固執する人が多い事が特徴的であると専門のドクターはおっしゃられています。
そこで不妊治療でストレスを感じる方はそのストレスを回避するために効果的な工夫をすることが妊娠への近道となるわけです。
★脱ストレスで妊娠成功ーAさんの場合
私の友人Aさんは35歳、夫の親と二世帯住宅に住む結婚して5年目の主婦です。彼女は大学で法律を専攻してその後、法律事務所で働いていたキャリアウーマンでしたが、そろそろ子供がほしいということで、昨年法律事務所を辞めて専業主婦をしています。なかなか子供が出来ないのでその町の不妊専門クリニックへ昨年から通っています。検査の結果、両方とも特に目立った原因もなく妊娠しないのが不思議なくらいでした。
そこでAさんは最近、子供が出来た友人Bさんに電話しました。そうすると彼女はこう言ったそうです。「私も4年子供が出来なかったんだけれども、
原因は自分で自分を追い詰めていた事なのよ。子供を作るために病院に通って、排卵日に夫に無理やり性交渉をお願いしたり、健康食品を買ったり、そしてうまくいかなかったら周りにあたったり、とにかく子供がほしい!!とそこに固執していたのが原因だったの」
Aさんは「はっと」自分の行動に気づきました。Bさんと同じ事をしている自分に気づいたのです。
Bさんは続けます「それでね、ある心療内科の先生と知り合うきっかけがあって不妊治療の話をしたら、一度すっぱり止めていたらどうでしょう?と提案されて、半年今までの治療を忘れて好きな旅行とグルメめぐりをしようと決めたの。そしたらね、それを決めてから2ヶ月後に妊娠したの。」
Aさんは今までの行動を振りかえりました。二世帯住宅で住んでいるので姑や舅が孫はまだかという言葉や友人から来る子供の写真、そして近所の遊ぶ子供、そして絶対に作るぞという気持ち、これらが混ざり合って自分を追い詰めていたのだなあと思いました。そこでその日、夫と飲みに行ってしばらく休む事と子供が出来なかった時にどのように考えるのかということをじっくり話し合ったそうです。そうすると夫は「最近のAさんは異常だったのでもう子供がいなくてもいいじゃないか」ということを話そうと思っていたそうです。
その半年後、Aさんにも待望の妊娠がやってきました。まったく期待をしていなかったので最初はかなり疑っていたそうですが、病院でドクターに告げられた時はしばらく言葉が出ないくらい驚き、喜んだそうです。現在妊娠7ヶ月で順調に推移しています。
★最後に一言
Aさんのケースはよくあることです。でも自分で自分の状態を把握できずにストレスを溜め込んでいるのはよくあることで、それを客観的に理解できれば対処できるものだと思います。
自分の体と心に素直に向き合いながら不妊解消のための治療や生活環境の変革を行うことが不妊治療だけでなく今後の生活に大いに役立つものだと思います。人生の糧としてうまく体と心をコントロールしていく意識を持つことが大事なのではないでしょうか。
★関連サイト(ストレスや心の病に興味がある方はこちらのサイトへ)
オールアバウト ストレス
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