生活習慣とED
同様に、睡眠不足や暴飲暴食、運動不足などの不摂生な生活でEDになることがあります。この場合は、生活の見直しで改善することもあります。また、糖尿病や高血圧、動脈硬化など、血管や神経に関係のある疾患などが理由でEDになることもあります。
※勃起は、性的刺激を受けた脳からの信号が神経を伝わり陰茎(いんけい)に到達すると陰茎海綿体の動脈が広がり血液が流れ込みます。この海綿体は、スポンジ状になっているので血液を吸い込んで膨れ上がり勃起の状態になります。このように、勃起には、脳からの神経と陰茎に流れ込むための血管が重要です。
このような病気が理由の場合、ED治療薬で勃起は改善しますが(人により効果が少ないこともあります)、適度な運動を含め疾患の治療を同時に行うことが重要です。
※その他、詳しい内容は以前の記事EDとその原因>ストレスで増加?! EDの新薬シアリス発売!(AllAbout記事)をご覧ください。
EDの治療は、注射や外科的な治療もありますが、近年はEDの経口薬を使うことがほとんどです。
薬は、PDE5(phosphodiesterase5)阻害剤といい、日本では、次の3剤が認可されています。
・バイアグラ(一般名:シルデナフィル、ファイザー)
・レビトラ(一般名:バルデナフィル、バイエル薬品)
・シアリス(一般名:タダラフィル、日本イーライリリー)
薬の作用など、詳しくは、こちらをご覧ください。
その他、ED以外にも、セックスレスの引き金になる性的な問題として射精障害、膣内射精障害、早漏、持続勃起症などがあります。詳しくは産婦人科や、泌尿器科などを受診してください。
上記のような治療に至るために医療機関の受診が必要なのですが、それには、夫婦双方の協力が必要で、さらに、双方のコミュニケーション、信頼関係が非常に重要になってきます。セックスレスの問題は簡単なことではなく、これが夫婦関係に徐々に侵食し、離婚に至ることもあります。
40代前後の忙しい時期、忙しくても非常に重要なことです。仕事で成功している人が亡くなる間際に「もっと仕事をしておけばよかった」ではなく、「もっと家族との時間を持ちたかった」と後悔する方が多いと、ある有名なビジネススクールでは伝えられているようです。
お互いの心のうちを話し合う貴重な時間をつくるようにして、これを良いきっかけとしてさらに信頼の深い夫婦になっていけたらいいですね。
*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局などでの会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。
【参考資料】
・メニュクマニュアル
【参考リンク先】
ED治療薬の副作用と注意点について(AllAbout記事)
EDとその原因>ストレスで増加?! EDの新薬シアリス発売!(AllAbout記事)
日本性機能学会