不妊治療ガイドになってよく聞かれることの1つに「どうすればいい病院・よくない病院を見分けられるのですか?」という質問があります。今回はその質問について説明をして参りましょう。

まず普通に考えて医療業界に関係していなければどの医療機関が優秀でどの先生がいいのか、皆目検討がつかないことが多いと思います。以前、一部病院のランキング本が出版されていましたが、医療ジャーナリストの方がデー タだけを基に作られたもので患者サイドに立った評価をしているものではありませんでした。

最近、ようやくオリコンが「患者が決めた!いい病院ランキング」という本 とサイトを出して、ベストセラーになったぐらいです。

★オリコンメディカル

★患者が決めた!いい病院ランキング

ただ、この不妊という分野は全医療分野の中でも、産婦人科の中の一分野に過ぎないため、非常に情報が少ないのです。どの医療機関がよいか、よくないかというのは、「TVに出ていた」とか「雑誌に載っていた」、または「近所の人があそこで子供を作った」という噂的なものだったと思います。

そこで今回は、病院の見分け方について、チェックポイントを5つあげてみました。

★不妊専門クリニック・病院・先生の見分け方

1)産科と同じ待合になっているかいないか。(同じ待合になっていても不妊外来専門の時間帯があればOK)

産科と同じ待合いで妊婦や子連れの患者さんを目にすることは、不妊の患者さんにとってストレスがあることは明白です。それを改善する意思がない病院やクリニックは不妊治療に力を入れているのか疑問です。

2)どこまでの治療が出来るのかを明示。

うちの病院は人工授精までしか出来ません、とか、体外受精までできます、とか、きっちりと治療の幅を説明してくれ、それで治療してもだめな場合は、次のレベルの病院にスムーズに送る姿勢を持っているところは良いと判断されます。あいまいにしているところは要注意です。

3)スタッフの対応が悪い病院

みなさんも気づかれると思いますが、受付が愛想が悪かったり、看護士の対応が悪か ったりするところは止めたほうがいいです。院内の環境も悪いと考えられます。

4)話を聞いてくれない病院

先生は時間内に患者さんを公平に見なければならないので、短い時間に診察を切り上げようとする傾向にあります。これはある程度、仕方のないことだと思います。しかし、初診時は時間をじっくり取る必要性があります。
そこで話を聞いてほしい時に、先生やスタッフが応じてくれる病院は良い病院だと思 います。逆にそのような仕組みや看護士、カウンセラーがいないところは考えものです。

5)患者さんの訴えに対して真摯に受け止められるかどうか?

患者さん本人の身体は、本人が一番良く知っています。
そこでこんな症状があったという訴えに対してけんもほろろに冷たく対応する先生は 要注意です。しかし、場合によってはきつく言う事によって、その人の反骨心を出させたり、そんな些細な事に心配するなというメッセージだったりもするので微妙なところです。

不妊症の患者さんの精神状態は非常にナーバスな場合が多いので、そのあたりの気持ちを汲み取ってくれる先生となると非常に通いやすいといえるでしょう。

(まだまだ続きます)